公益社団法人 東京都教職員互助会

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トップページ > 教育振興事業 > 平成22年度 助成グループ 研究テーマ > 青峰学園コミュニケーション支援 学習環境研究グループ

教育研究グループ支援(研究成果報告)

青峰学園コミュニケーション支援 学習環境研究グループ

代表者 松本 健太郎(マツモト ケンタロウ)
学校名 東京都立青峰学園

研究テーマ

研究期間:平成22年4月1日から平成23年3月31日まで

研究結果の概要

肢体不自由特別支援学校の児童・生徒の中には、その障害のため、感覚に制約があり、安心して学校生活を送るために必要な基本的情報を得ることが困難な方が多くいる。自分が「どこ」にいるのか、「だれ」といるのか、「なに」をするのか分からずに過ごすことは大変不安であり、そういった情報を分かりやすい形で児童・生徒に伝えることは、学習を組み立てる上で必要不可欠な土台となる。

比較的新しい病院などでは、各階ごとに床の色が決まっており自分が今何階にいるのかエレベーターから降りた時から分かるように工夫されている。一方学校では、だれもが経験したことがあるように、初めて訪れる場合は特に、どこにどんな部屋があるのか分からずに迷ってしまうことが多い。大人でも分かりにくい環境が、子どもにとってどんな影響を及ぼすか容易に想像できる。

基本的な情報の中で、特に自分は、「どこ」にいるのかということを把握しやすいように環境を整えることは、児童・生徒が見通しを持って一日の学校生活を送る上での重要な基礎だと考えられる。今回の研究では、「障害の重い子ども自己決定を育む土台-「どこ」、「なに」、「だれ」をめぐるコミュニケーションと環境-」(中澤惠江 国立特別支援教育研究所)を拠り所に、児童・生徒に分かりやすい教室表示など環境の整備や工夫について考え、実践した。

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