公益社団法人 東京都教職員互助会

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トップページ > 教育振興事業 > 平成23年度 助成グループ 研究テーマ > ワクワク・カンドウ・バイタリティ(若葉塾) > 研究成果報告

教育研究グループ支援(研究成果報告)

研究の概要

「豊かに学ぶ子」の育成
~一人一人の学びを高める指導法の工夫~

◎自分で考えようとする態度 ○友達とかかわろうとする心

研究主題設定の理由

本校は昨年度より個人研究の手法を取り入れ,全教科・領域を通して研究に取り組んできた。教師一人一人が目の前にいる児童の実態及び各自の授業実践における課題をもとに個人テーマを設定し,授業の公開を通して日々の授業を見直し,また実践を行ってきた。

全教員が授業を公開することにより

  1. 新学習指導要領の内容について各教科の改訂ポイントをより理解することができた。
  2. 校内の教員同士が様々な学年・教科を相互に参観することができ、互いの実践のよさを自身の授業に還元しようとすることができた。
    しかしその反面、個人研究であるがゆえに、以下の課題が残った。
  3. 課題の分析・指導案作成を自己責任で進めなくてはならない。
  4. 協議会での意見や課題点がその後どのように改善されていったのか、客観的な視点に乏しい。
  5. 研究する教科や領域が分散されるので、学校全体として同じ視点での取り組みがしづらい。

これらの課題を踏まえ、今年度の研究は、個人研究を継続しながらも、

学習規律(若葉スタンダード)の確立
→児童が主体的に学習し、基礎的な知識・技能を身に付ける学習環境を整備する。
特に、学年の共通規律として教室内に掲示する。

指導方法(若葉スタイル)の開発
→学年の発達段階に応じた指導方法を各教科で開発し、児童が「分かる喜び・できる楽しさ」を味わう授業を創造する。

パターン化する

この2点を共通にし,学校全体として目指す児童像を明らかにし,組織としての共通実践を行えるようにした。さらに,学年を母体とした取組(学年テーマの設定)を新たに設けた。このことにより,各自の授業実践を同学年の他クラスでも確実に行い,学年の実態をもつかむことができ,共通の方向性をもちながら授業改善に取り組むことができるようにした。また,各自の授業実践が,他の学年とどのように関連するのか縦のつながりを意識することにより,本校の児童の変容が明確にとらえられると考えた。

研究の内容や方法

【1】一人一研究の継続と発展

  1. 児童の実態把握を明らかにし,その変容を明確にとらえられるもの
  2. 授業改善の成果が明らかになるもの
  3. 教師の願いを具体的に反映したもの
  4. 教師の課題解決につながるもの

【2】研究授業・ワークショップ型協議会

【3若葉スタンダード

4.研究構想図

かしこく やさしく たくましく

研究の成果

若葉スタンダード(学習規律)

*以下を,全校統一の指導指標とする。

挨拶

授業の初めと終わりのあいさつをする。

姿勢 よい姿勢で学習する。
姿勢発言:はい・たつ・です

指名されたら,「はい」と返事をし,立って発表する。
声の大きさに気をつけて,「です」「ます」最後までしっかり話す。

聴く 話す人のほうを見て,静かに聞く。
書く ノートは日付を書き,文字は丁寧に書く。
用具 筆記用具をきちんと準備する。
  1. あいさつは低・中・高及び学年対応とする。「基準となるもの」を示す。
  2. よい姿勢については,基本的な話を聞く姿勢とし,基準を示し,当初は掲示する。
    (その他,字を書く姿勢,本を読む姿勢は提示しないが,資料として示す)
  3. 指名されたら「はい」と返事し,立って発言させる。
    ただし高学年など場合によっては座ったままということもあると共通理解しておく。
  4. 筆記用具については「基準となるもの」を提示する。学年当初に必ず指導する。
  5. 教室前面に掲示する。

あいさつ

【始まり】

(姿勢を正す)
「これから○時間目の授業を始めます」

(はいの返事)もしくは(礼)

 

【終わり】

(姿勢を正す)
「これで○時間目の授業を終わります」

(はいの返事)もしくは(礼)

学習用具(筆記用具)

1 筆箱に入っているもの
【1】鉛筆 5~6本
【2】赤鉛筆
【3】青鉛筆   赤と青で一本のものでもよい
【4】消しゴム(きちんと消えるもの)1個
【5】定規(線引き用)
【6】しるしをつけるためにマーカーなど3本まで
【7】名前ペン                

2 すべてに名前をつける
・ストラップなどをつけない
・何個も消しゴムや定規などを入れない
・算数で使う教具類,はさみ,のりなどは筆箱の大きさによっては入れる
・シャープペンシルは使用させない

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