公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

都立高校における外国につながる生徒の教育の現状と課題 研究会

代表者 角田 仁
都立小山台高等学校

研究テーマ

研究期間:平成23年7月1日 から 平成24年3月31日 まで

研究結果の概要

  1. 都立高校にける外国につながる生徒の教育の現状
    現在、東京都の外国人は40万人を超え、それに伴い、東京都における「外国人児童・生徒」の在籍人数も増加している。この現状について、他の都道府県の現状を含め東京の高校生たちと比較してみることがで把握することができた。
  2. 課題と今後の展望
    都立高校、なかでも定時制高校に、外国につながる生徒が増加しており、その実態はあまり知られていない。この研究において、中学校と高校との連携が必要であること、NPOや日本語支援の方々との協力、地域で高校進学ガイダンスに関わっている方々との連携によって、高校生たちを支援の充実が図ることできることがわかった。
    また、外国につながる生徒たちは、日本語支援だけでなく、日本にきた背景や事情として、留学生とは異なることを正しく理解することが必要なことが理解できた。
    このため、こころのサポート、生活支援の取り組みも大切なことがわかった。
    今後は、校長会や教育委員会と協力しながらこうした生徒の支援をどうするのか、検討していくことが求められている。
    また、進路指導はほとんど研究もなく、実践報告の蓄積もないため、今後、ハローワークや児童相談所、大学等の研究機関などの関係機関との連携、さらに子ども支援のNPO等との連携によって、支援の幅を拡げていく必要があると思われる。
    他方で国の政策とも関係があるので、文部科学省等の国の機関や経済団体等の今後の方向に着目する必要もある。

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