公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

はなみずき

代表者 井上薫
学校名 武蔵野市立第四小学校

研究テーマ

研究期間:平成24年4月9日 から 平成25年3月30日まで

研究結果の概要

グループ「はなみずき」は、平成19年4月1日に開級された情緒障害等通級指導学級の教職員(教諭・時間講師・指導補助員)で構成されている。

本学級では、「情緒障害等通級指導学級に求められる最優先の指導事項は、発達特性に偏りをもつ子供たちへ、日常生活で般化可能な社会的スキル等を効果的・効率的に指導・支援することである。」と捉え、実践研究を行ってきた。

しかし、本市公立小中学校情緒障害等通級指導学級では、当該学級での指導経験が3年以上の教員は3割未満である上に、教職員の異動による人材流出及び新規採用者等の配置が相まって、組織的指導体制の整備が毎年大きな問題となっている。

そこで、平成24年度は、情緒障害等通級指導学級の教育的指導・支援が、系統的・継続的に持続できるように、組織的指導体制の構築を目標に実践研究を行った。

まず、特別支援学校小学部・中学部学習指導要領の自立活動6区分26項目を基に、個別指導計画として立案する際の基本的な考え方を改めて整理した。そして、実際の小集団指導において児童の状況改善を促進するため、いくつかの試案による指導効果に関して事例研究を行った。

また、通常の学級集団の中で発達障害をもつ児童の指導・支援を効果的に行うために、学級担任の知見から学ぶ研修を行った。

そして、通級指導学級設置校の全学級を対象に、情緒障害等通級指導学級の教員が授業者となって理解教育に関わる体験会や授業を実施した。本学級では、発達障害に関する理解教育を一人一人の個性とそれに応じた配慮の観点から捉え直し、段階的な場面設定によって実践研究を行った。

本研究では、事例や実践の一部を示しながら、情緒障害等通級指導学級の教員が、効果的・効率的な指導・支援を系統的に継続して提供できるよう、組織的指導体制の整備の一試案を示すものである。

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