教育研究グループ支援(研究成果報告)
大田区立中萩中小学校
代表者 稲垣敏朗
学校名 大田区立中萩中小学校
研究テーマ
- 自分の考えをもち、自ら表現できる児童の育成
研究期間:平成24年4月1日 から 平成25年3月31日まで
研究結果の概要
平成23、24年度大田区教育委員会教育研究推進校として、国語科の研究に取り組み、平成24年11月2日、研究発表を行った。
研究の成果と課題
成果
- サイドラインを引くことで、大事な言葉や文に着目することができた。また、大事な言葉や文にサイドラインを引けるようになってきた。
- 具体物を見せたり動作化したりすることで、実際の様子をイメージでき、書かれている文章について理解を深め共通認識をもつことができた。
- 感想を書く視点を明確にすることで、自分の考えをまとめやすくなったり、自分の経験に結び付けて考えたりできるようになった。また、文末表現を提示することで、参考にして書く児童が増えた。
- 図や写真、具体物、実体験が読みの内容を深めることに役立つことが実証できた。
- プレ教材で学んだことを次の教材文を読むときに生かせるようになった。
- 文章の読み取りの根拠となる文や言葉を意識して発言する児童が増えてきた。
- 「はじめ・中・終わり」の文章構成や段落同士の関係、時間を表す言葉や接続詞などに注目して読むことなど、説明文の読み方が身に付いてきた。
課題
- 文章を正しく読むために、時間的な順序や事柄の順序などに着目しながら、大事な言葉や文章などを読み取っていく必要がある。
- 実験と観察を読み分けたり、事実と意見を読み分けたりすることが単なる作業にならないように、その読み分けの必然性を意識させる必要がある。
- 文章の読み取りや感想で自分なりの考えをもちながらなかなか発言できない児童が多い。より多くの児童が自分の考えを言えるような手立てを考えていく必要がある。
- 文や段落ごとに区切って細かく内容を読み取る学習も大切だが、文章全体の広い範囲から必要なことを読み取っていく学習にも取り組ませていく。
【その他】
- 音読練習や辞書による意味調べなどに全校で取り組むことのよさや、各学年の指導事項を明確にして、学習に取り組ませることの大切さを実感できた。
- 国語の言語活動を通して、各教科の調べ学習や発表に活かすことができた。