公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告) 詳細

JICA教師海外研修 特別支援教育チーム

研究研修活動

4月 特別支援教育における開発教育、国際理解教育の実践集 編集 発刊
5月 代表の各学校、各教育委員会、研究機関等へ実践報告書 配布
6月 特別支援教育チーム 研究会 立ち上げ(第1回)
特別支援教育チーム 研究研修会 IN JICA地球ひろば
8月 特別支援教育チーム 研究研修会 IN 国立特別支援総合研究所
ジェトロ アジア経済研究所 主催 「障害と開発」部会 研究会 参加
ジェトロアジア経済研究所
10月 特別支援教育チーム 研究研修会
11月 特別支援教育チーム 研究研修会
12月 第2回研究会 研究のまとめ 及び 今後の研究計画 等 都内
1月 第3回研究会 研究のまとめ 及び 今後の研究内容 重点化 検討 等
2月 第4回研究会 研究のまとめ 及び 今後の研究内容 重点化  検討 等
3月 第5回研究会 研究2年目 実施内容 検討 等
特別支援教育チーム 研究活動発表  IN JICA地球ひろば
日本国際理解教育学会 公開研究会 参加 文化学園大学
研究会研修会などの様子

研究成果報告

研究結果

特別支援教育の中で国際理解教育に取り組みに関する教育的見解
自立活動を主とする教育課程の児童・生徒に対する国際理解教育実践への見解

教育という営みは、障がいがあるなしに関わらず同じでなければならない。

もともと自立活動は、教科等にプラスされたもの。合わせて学んでいくことで、人として成長・完成していくという発想。よって、人間関係の形成をはじめとする様々な内容がある。自立活動は、個々の障がいに配慮し、設けられている一要素にすぎない。それを主とした教育課程であっても考え方の基本は同じあり当然必要である。

自立活動を主とする教育課程の児童生徒への取り組み方

【学習内容、展開、時間】

研究成果報告
  1. 興味・関心から学習を広げるのが基本
    (例)海外の生活用品や食べ物、衣服などの活用
    ※児童・生徒にとって、場の設定が必要。授業者が児童・生徒の興味・関心を見分け、興味のあるものから更なる学習の広がりを持てるように工夫が必要
  2. 特別活動の活用
    なかなか時間が確保できないというのが実情。
    特別活動の時間を創意工夫をして有効に利用するのがよい。
注意点

※学校教育の中で何をねらいにどう評価するかが大切

インクルーシブ教育について

学ぶ場は同じだけれども、ねらいをどうするのかという課題

<協力>国立特別支援教育総合研究所

法制上による(学校教育法施行規則・学習指導要領上)
特別支援教育における国際理解教育・開発教育の妥当性、必要性
資料(1)

学校教育法施行規則 第8章

第126条
特別支援学校の小学部の教育課程は、国語、社会、算数、理科、生活、音楽、図画工作、家庭、及び体育の各教科、道徳、外国語活動、総合的な学習の時間、特別活動及び自立活動によって編成するものとする。
2前項の規定に関わらず、知的障害者の児童を教育する場合は、生活、国語、算数、音楽、図画工作及び体育の各教科、道徳、特別活動並びに自立活動によって教育課程を編成するものとする。

第127条
特別支援学校の中学部の教育課程は、国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術・家庭及び外国語の各教科、道徳、総合的な学習の時間、特別活動及び自立活動によって編成するものとする。2前項の規定に関わらず、知的障害者の児童を教育する場合は、生活、国語、算数、音楽、図画工作及び体育の各教科、道徳、特別活動並びに自立活動によって教育課程を編成するものとする。
2前項の規定に関わらず、知的障害者の児童を教育する場合は、国語、社会、数学、理科、音楽、美術保健体育及び職業・家庭の各教科、道徳、総合的な学習の時間、特別活動並びに自立活動によって教育課程を編成するものとする。

第130条
2特別支援学校の小学部、中学部あ又は高等部においては、知的障害者である児童若しくは生徒又は複数の種類の障害を合わせ有する児童若しくは生徒を教育する場合おいて特に必要があるときは、各教科、道徳、外国語活動、特別活動及び自立活動の全部又は一部について、合わせて授業をおこなうことができる。

学習指導要領 総則

第1節 小学部
各教科の目標、各学年の目標及び内容並びに指導計画の作成と内容の取扱いについては、小学校学習指導要領第2章に示すものに準ずるものとする。

第2款 知的障害者である児童に対する教育を行う特別支援学校
第1 各教科の目標及び内容
(生活)
○3段階
家庭や社会の様子に興味や関心を深め、その働きを知る。

第2節 中学部
各教科の目標、各学年、各分野又は各言語の目標及び内容並びに指導計画の作成と内容の取扱いについては、中学校学習指導要領第2章に示すものに準ずるものとする。

第2款 知的障害者である児童に対する教育を行う特別支援学校
第1 各教科の目標及び内容
(社会)
(6)外国の様子や世界の出来事などに興味や関心をもつ。

第2章 各教科
第2節 知的障害である生徒に対する教育を行う特別支援学校

第1款 各学科に共通する各教科の目標及び内容
(社会)
内容
○第1段階
(6)外国の自然や人々の生活の様子、世界の出来事に関心をもつ。

資料(2)

国際理解教育の視点

カリキュラム開発の視点(日本国際理解教育学会HP)
多文化共生 グローバル社会 地球的課題 未来への選択
文化理解
文化交流
多文化共生
相互依存
情報化
人権
環境
平和
開発
歴史認識
市民意識
社会参加

今後の研究活動

今年度は、研究計画2年目。昨年度の成果を元に各校でインクルーシブ教育に可能性を開く実践を積み重ね、検証をしてまいりたい。

その際、普通校の先生方と学習形態や学習内容の検討は、もちろん現実的な可能性を探る観点から、制度的な観点、教育課程上の観点、時間的な確保の観点等に踏み込み、明らかにしていければと考えております。

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