教育研究グループ支援(研究成果報告)
西東京市立田無第二中学校校内研究会
研究テーマ
- アクティブ・ラーニングを取り入れた思考力・判断力を高める指導の工夫を行い、生徒の学力向上をさらに図り自尊感情を高める
研究期間:平成28年4月1日 から 平成29年3月31日 まで
研究結果の概要
Ⅰ 本研究に取り組んだ理由
本校の生徒は平成25年度全国学力・学習状況調査によると学習面では東京都や全国の平均よりも高い生徒が多かったが、自尊感情はそれらの平均と比べて著しく低い数値であった。
本校では生徒の自尊感情が低いことへの対応と授業改善への新たな取り組みが不可欠であった。よって生徒どうしのアクティブな交流により自尊感情を高めることを研究の主題におき授業や学校行事等において実践をしてきた。この目的を達成するためにアクティブ・ラーニングの一形態であるファシリテーションプログラムの一部を用い生徒相互による話し合い活動である交流活動を行うことを依拠として実践をしてきた。
本年度は研究テーマを「アクティブ・ラーニングを取り入れた思考力・判断力を高める指導の工夫を行い生徒の学力向上をさらに図り自尊感情を高める」と設定し、アクティブ・ラーニングを構成する「主体的な学び」「対話的な学び」そして「深い学び」について一層理解を深め、これらの視点を取り入れ、授業改善に取り組むことにした。
Ⅱ 成果と課題として以下のものがあげられる。
(1)成果
- アクティブ・ラーニングの概要について理解を深めることができた。
- アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善や生徒の学びの在り方を想定した授業改善について学ぶことができた。
- 全教職員がアクティブ・ラーニングの視点を取り入れた研究授業を展開することで授業内で自尊感情を高める取り組みを増やすことができた。
(2)課題
- 自分の考えをもってグループでの話し合いをすることが難しい生徒がいた。多くの生徒が見通し(結果・方法・考え方)を持って対話的な学びができるようにさせたい。
- 時間の配分、主体的な学び・対話的な学び・深い学びの内容などアクティブ・ラーニングの視点をまだうまく取り入れることができていない。より生徒の実態にあった取り組みを研究していかなくてはならない。