教育研究グループ支援(研究成果報告)
養護教諭アンガーマネージメント研究会
研究テーマ
- 「養護教諭の行うアンガーマネージメント」
研究期間:平成29年6月1日 から 平成30年3月30日 まで
研究結果の概要
Ⅰ 本研究に取り組んだ理由
保健室には日々多くの児童生徒が来室する。その中でストレスを抱え、怒りのコントロールが上手くできない生徒も少なくない。これはどの校種でもいえることである。アンガーマネージメントの研修を受けた養護教諭が集まりグループ研究を始めた。
本年度は、実践の場面は、養護教諭が担当する保健室で行う健康相談活動や保健指導、保健学習とした。
- 怒りを感じて保健室へ来室した生徒への具体的な対応や指導
- アンガーチャート<やり取りシート>を活用した健康相談
- 保健学習「こころの健康」における担任と連携したアンガーマネージメントの指導
- 養護教諭自身のアンガーマネージメント
4課題について、研究を進めた。
中学校、高等学校については、ワークシートを作成し、他養護教諭にも活用してもらえるものを作成した。
Ⅱ 成果と課題
(1)成果
- アンガーマネージメントの指導を場面や状況に合わせ検討することにより、活用の方法や実践の場面など理解を深めることができた。
- 実践を通して、児童・生徒、養護教諭の行動変容を見ることができた。
- 学校全体で、アンガーマネージメントの必要性を感じ、保健室や養護教諭の取組みを校内や家庭に発信することにより、教職員や保護者に関心をもってもらえることができた。
(2)課題
- アンガーマネージメントを学校全体で取り組めるようなプログラムの検討が必要である。
- 児童・生徒だけでなく、教員のアンガーマネージメント研修ももっと必要である。