公益社団法人 東京都教職員互助会

文字サイズ変更
トップページ > お知らせ > 第14回ふれあい感謝状21 贈呈式のご報告 > 都立青峰学園高等部 活動報告

お知らせ

ふれあい感謝状21受賞者 活動報告

第14回ふれあい感謝状21

都立青峰学園高等部 就業技術科 吉見 幸子

日常練習本校は青梅市にある知的障害教育部門高等部就業技術科と肢体不自由教育部門小学部・中学部・高等部からなる特別支援学校です。伝統文化部は就業技術科の部活動です。お箏を中心に、曲によって三味線、笛、太鼓を入れた演奏に取り組んでいます。平成29年度は1年生4名、2年生5名、3年生1名、合計10名で活動しています。指導者は3名の顧問の他、定期的に外部講師が指導にあたっています。見本演奏や全体指導は講師が行い、顧問である教員は生徒の個性を活かしながら隣で丁寧に指導します。卒業後も箏を続ける卒業生もおり、仕事が休みの時に練習や行事に顔を出してくれています。

文化祭主な活動は、青峰フェスタ(文化祭)での発表の他、地域イベントへの出演・交流等、地域に貢献することを大切にしています。老人ホームや保育園等でのコンサートでは、お箏演奏の発表だけでなく、会場係・司会進行等の運営にも関わっています。また、演奏後には、お箏の体験をしてもらうワークショップを開催し、生徒達は先生となってお客様と交流しています。「お年寄りにはゆっくり話す。」「小さな子には屈んで教える。」等、苦手な生徒も多い相手の気持ちを考えながらのコミュニケーションが自然と身に付いてきます。

全国大会そして、伝統文化部は「全国高等学校筝曲連盟定期演奏会」に出演することを続けてきました。全国高等学校連盟は通常の高等学校が加盟している団体です。全国大会の場で障害のある生徒も同じように演奏に取り組み、運営にも一緒に関わりました。同世代の高校生と一緒に舞台を作り上げ、自然な交流ができたことは双方にとって良い機会となっています。

来る東京オリンピック・パラリンピック2020に向けて、伝統文化部が中心となってお箏や着物の体験で外国人(JET青年)と交流を深めてきました。これからも伝統文化部での成功体験を重ねることで、生徒達が自信をもって希望のある未来へ羽ばたけるように応援していきます。

このページのトップへ