公益社団法人 東京都教職員互助会

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お知らせ

ふれあい感謝状21受賞者 活動報告

第15回ふれあい感謝状21

品川区立二葉幼稚園 園長 山﨑 紀子

毎年行われている本園の年長児と荏原第五地域センターの高齢者との交流活動「高年者懇談会」は、園児が自分の祖父母と交流をする敬老参観を土台に、平成15年から現在まで15年間続いている。この活動を契機に、地域の多様な人との活動が広がったり、日常の挨拶や会話が生まれ互いの関わりが深まったりするなど、園児の豊かな心が育まれている。

幼児が、高齢者をはじめ,地域の人々など自分の生活と関係が深い人と触れ合ったり、交流したりすることは、人と関わる力を育てる上で重要である。高年者懇談会では、幼児は交流前に、高年者懇談会にふさわしい内容を互いに考えを出し合って決め、園児が歌を披露したり、高齢者と一緒に手遊びや触れ合い遊びを楽しんだりする。準備した活動を披露したことで、高齢者から笑顔を向けられたり、温かい声掛けをされたりすることにより、高齢者から人に対する優しさや愛情を人間関係の中で学ぶとともに、幼児は、自分が有用な人間であることを自覚し、もっと人の役に立ついろいろなことができるようになろうと思うようになっていく。このように、将来のボランティア精神の基盤となる人の役に立つ喜びを幼児期に経験させる機会を設ける教育活動になっている。

荏原第五地区大運動会には園児が旗を描いて参加している。これはいわば運営に関わることでもあり、園児が地域に参画する意識をもつことにつながっている。また、旗を描く活動は、国際理解の芽生えにもつながる。空にはためく色とりどりの旗に目を留めた人同士の会話の糸口にもなることから、地域の運動会に欠かせない取組として7年間続いている。

落ち葉の時期になると、本園では通園門付近の清掃活動を行う。幼児が一生懸命に落ち葉を掃き集めたり、協力して取り組んだりしている姿に、地域の方々から、自然に笑顔と励ましの言葉が掛けられる。

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