公益社団法人東京都教職員互助会 三楽病院

お知らせ

災害発生時のこころのケア

東日本大震災・教職員のメンタルヘルス支援(第5班)

東京都教職員総合健康センター 臨床心理士  髙橋 靖英

 今回、私たちは第5班として5月11日から13日の日程で宮城県気仙沼市を訪れました。

 私は今回で3回目の被災地支援になりました。第1回目では、あまりにも厳しい現実に愕然とし、自然の恐ろしさを目の当たりにしましたが、今回うかがうと道端になすすべもなく置かれていた車やおびただしい数の瓦礫が明らかに少なくなっていました。気候も暖かくなり、心地よい風が復興への息吹と感じることができました。

 学校現場では、情報伝達の方法が確立してきたことや異動した先生方からの情報もあり、われわれの活動も知っていただけている学校もありました。時に、「待っていました」と声をかけていただけることもありました。

 うれしい反面、こちらもできることをきちんとやろうという気概が満ち溢れてくる思いでした。

 また、先生方においては連休が明け、本格的に学校も稼動する中でご自身の体調に対し客観的に見つめることができるようになっていたようです。

 今まで気が張り詰めた日を過ごされ、休むこともままならなかった先生方は、少し環境が改善されたことで、ともすると気がふっと緩んだ状態になってしまい、さまざまな刺激をダイレクトに受けてしまうことがあるようです。

 実際それらを具体的にお話される先生方がいらっしゃいました。

  一方では、そのように振り返ることができる状態になった中で、先生方の中には地域の方々に「ありがとう」といわれたことが本当にうれしかった、この体験で学んだ命の大切さを子どもたちはじめ後進に伝えていこう、などと前を向きながら話されていた方もいらっしゃいました。

 目を輝かせながら話された姿はこちらも感じるものがありました。

 私たちの支援も回数を重ね、今回は千葉県の臨床心理士の方もチームに加わり支援をさせていただきました。支援の輪が広がるのを実感しつつ、今後も先生方にとってよりよい、そして厚いサポート体制を構築できるよう努力していきたいと考えています。

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  • 医療は患者と医療側、相互の信頼がないと成り立ちません。医療側は患者に最大限の診療情報を提供し、患者はその情報を基に理解し、同意し、選択することで治療に参加することが必要です。そのためには医療側の情報の共有と意思の疎通が不可欠です。これらが適切に保たれていることこそ医療本来の姿であると考え、当院もそれを追求しています。 「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」は孟子の詞です。それぞれが重要ですが、その中でも人の和が特に大切であります。 程よい緊張感を保ち、情報の共有と人の和を高めながら良質な医療を目指して共に働く医師、医療従事者を心より歓迎したいと思います。是非、三楽病院へおいでください。

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