教職員のためのストレスチェック(お試し版)

ストレス豆知識

ストレスとは何か

 ストレスは元々、物理学の世界で使われていた言葉で、外からの力に対して物体に生じる「ひずみ」のことを表します。ストレス学説を唱えたカナダの生理学者ハンス・セリエはこの物理学用語を生理学に応用し、外部からの刺激を「ストレッサー」、生体に生じる「ひずみ」を「ストレス」と定義しました。
 しかし、最近ではストレスとストレッサーをあまり区別しないで、どちらもストレスと言うようになってきています。
 さて、ストレスの原因としては、気温の変化や騒音などの物理的なもの、食品添加物といった化学的なもの、細菌やウィルスなどの生物的なもの、そして人間関係をはじめとした心理社会的なものに分類されます。
 こうしたなか、働く人たちにとっては「職場の人間関係」や「仕事の忙しさ」「責任の重さ」などが大きなストレス要因となっています。
<主なストレスの原因>
・物理的ストレッサー:気温、騒音、けが、照明など
・化学的ストレッサー:酸素欠乏、食品添加物、環境汚染など
・生物学的ストレッサー:細菌、ウィルス、寄生虫など
・心理社会的ストレッサー:対人関係、仕事、怒り、不安、恐怖など


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ストレスとのつきあい方

 ストレスといえば、一般的に「悪いもの、イヤなもの」だと考えられがちです。そのため、できるだけストレスは少ないほうがよいと思う人が多いようです。しかし、生きている限り私たちはストレスをゼロにすることはできません。また、ストレス学説を唱えたハンス・セリエはストレスも「良いストレス」と「悪いストレス」があると言ってます。
 ストレスがないということは何の刺激もないということであり、そこには生きがいもやりがいも生まれません。目標や課題があるからこそ、生きていく楽しさも生まれます。こうした「良いストレス」「適度なストレス」があることで、私たちは人生を有意義に過ごすことができるのです。
 「イヤなことはなくなればいい」と考え、ストレスから逃げるのではなく、逆にストレスを楽しみ、人生の糧としていく。できるだけ「良いストレス」を増やしていくなど、ストレスと上手につきあっていくことが、変化の激しい現代社会を乗り越えていく知恵ではないでしょうか。

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ストレスと心身の健康

 自分では達成できないような課題があったり、周囲との人間関係がうまくいかないなど、悪いストレスの状態が継続すると、人間の身体は様々な悪影響を受けてしまいます。こうした影響をストレス反応と言いますが、大脳の視床下部を介して自律神経系や内分泌系が反応し、心身症や精神疾患に陥ってしまうことがあります。
 たとえば、「胃腸は心の窓」とも言われ、慢性的なストレスや強いストレスを受けることで、胃潰瘍になったり、過敏性腸症候群になってしまうことがあります。あまりに几帳面だったり、頑固、勤勉な人は「潰瘍性格」とも呼ばれます。こうした消化器系の疾患だけでなく、高血圧や心疾患といった循環器系の疾患や生活習慣病ともストレスは密接に関係しています。
 また、精神的なストレスによって、「うつ病」や「神経症」といったメンタルヘルス不全になってしまうこともあります。とくに最近では、軽うつ症状を訴える人が急激に増加しているのが特徴と言えるでしょう。
 心やからだに異常を感じたり、何か気になることがあるときには、早めに医師の診察を受けることがとても大切です。

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ストレスをためないコツ

 同じ環境のなかで同じようなストレスを受けても、その影響を受ける人とあまり受けない人がいます。たとえば、真面目で完璧を目指す人、目標があると達成しなければならないと考える人、競争心が強くて他人には負けたくないと人ほど、ストレスを受けやすいことが分かっています。
 そこで「自分はストレスを受けている」と感じ、負担になっている場合は、ストレスの背景になっている考え方を探ってみてはどうでしょうか。もし「完璧を目指す」ことが心の負担になっているのなら、少し考え方の枠組みを変えてみましょう。「少しぐらい不十分なこともあるだろう」というように、考え方に融通性を持たせるだけで、ストレスの影響はずいぶんと違ってきます。
 また、自分の「心とからだの健康状態」を常にチェックする習慣を持ちましょう。「いつもより疲れているな」「体調があまりよくないようだ」と感じたときは、早めに休息をとるようにします。気軽に悩みを相談できる友人や知人を持つこと、自分なりのストレス解消を持つことも大切です。

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身近なストレス解消法を持つ

 「ストレスはためないほうがよい」と言われても、そう簡単にはいきません。「あまり悩まないで・・・」と言われも、気になることはなかなか頭から離れません。そんなとき、自分なりの気分転換の方法や楽しみを持っていることが大切です。
 たとえば、映画を視たり、音楽鑑賞をする、好きな小説を読むといったこともあるでしょう。好きな運動をする、散歩をするなど、身体を動かすこともストレス解消にはたいへん効果があります。あるいは友人とおしゃべりをしたり、ボランティアに参加する、没頭できる趣味をもつなど、仕事以外の活動を広めていくことも心の健康にとって大切です。
 ストレス解消法には、何がいちばんよいと決まったものはありません。大切なことは、自分なりの気分転換の方法、楽しみをたくさん持つということです。疲れたとき、何かに行き詰まったとき、ストレス解消法をたくさんもっている人は、上手に壁を乗り越えることができるます。
 さて、あなたはどのくらいストレス解消法を持っているでしょうか。毎日の生活のなかで、少しでも増やすようにしてください。

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