公益社団法人東京都教職員互助会 三楽病院

大腸がん

大腸がんは大腸の粘膜から発生したがんで、近年増えてきているがんのひとつで、若いひとにも増えてきています。症状が出ないことも多く、検診の便潜血の精密検査にて発見されることも多いです。がんが進行するにつれて様々な症状、たとえば血便や便秘、腹痛などの症状が起こることがあります。

大腸がんと診断されたら、どんな治療が適切かを判断します。早期の小さいものであれば、内視鏡的に取り切れることもあります。少し進行したものであれば手術治療、大腸とまわりのリンパ節をとる手術を行います。昔はおなかを大きくあけて行う開腹手術を行っていましたが、最近は腹腔鏡手術といっておなかに小さい傷を何か所かあけて手術をする方法があり、手術後の痛みが少ないという利点があります。

また、転移があるものや再発など手術で取り切れないと判断された場合、化学療法いわゆる抗がん剤治療を行うこともあります。とくに最近の化学療法の発展はめざましく、抗がん剤や分子標的薬を組み合わせて、さまざまな方法で行われています。手術で取りきれたと判断された場合でも再発予防として術後の補助化学療法を行うこともあります。

そのほか、放射線治療などを行うこともあります。またがんに伴う様々な症状をサポートする緩和ケアや栄養サポートなども行っています。

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その他の腸疾患

その他、急性虫垂炎、大腸憩室症、イレウス(腸閉塞)など、さまざまな腸疾患を治療しています。

急性虫垂炎

主な症状は右下腹部痛です。腹部所見や血液検査、エコーやCT検査などで診断を行っていきます。急性虫垂炎と診断された場合、保存的治療(抗生剤による治療)あるいは手術治療を行います。
また一度保存的治療で軽快したのちに、手術を行う待機的虫垂切除術(Interval appendectomy)が行われることもあります。腹膜炎や腹腔内膿瘍を伴う場合もあり、状況により治療方針を決めていきます。
また、右下腹部が痛くなる病気として大腸憩室炎や尿路結石、イレウスなどがあります。

大腸憩室症

通常は症状を起こすことはありません。検診の内視鏡検査などで発見されることがあります。ただし、憩室炎(腹痛、発熱)や憩室出血(下血)などを起こすことがあり、症状がでたら病院で受診してください。

イレウス(腸閉塞)

イレウスは様々な原因で腸の通過が悪くなる病気です。癒着や腸間膜のねじれ、癌による閉塞もあります。症状としては腹痛、嘔吐、おならや便が出なくなるなどの症状がおこります。まずはイレウスの原因を精査し、治療方針を決めていきます。癒着性イレウスであれば、点滴、腸管の安静にて軽快することもあれば、胃管、イレウス管などで腸内容の減圧を行わなければならない場合もあります。
また、手術による治療が行われることもあります。絞扼性イレウスといって、ねじれて腸管壊死が起こるものもあり、その場合、緊急手術となる場合があります。大腸がんが原因のイレウスでは原病巣の切除、あるいは人工肛門造設などの治療が行われることがあります。

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  • 医療は患者と医療側、相互の信頼がないと成り立ちません。医療側は患者に最大限の診療情報を提供し、患者はその情報を基に理解し、同意し、選択することで治療に参加することが必要です。そのためには医療側の情報の共有と意思の疎通が不可欠です。これらが適切に保たれていることこそ医療本来の姿であると考え、当院もそれを追求しています。 「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」は孟子の詞です。それぞれが重要ですが、その中でも人の和が特に大切であります。 程よい緊張感を保ち、情報の共有と人の和を高めながら良質な医療を目指して共に働く医師、医療従事者を心より歓迎したいと思います。是非、三楽病院へおいでください。

  • 三楽病院は1933年、東京都の教職員とその家族を対象として設立されました。1988年からは一般の患者様にも開放している 総合病院 です。