教育研究グループ支援(研究成果報告)
問題解決学習研究会
代表者 相馬 美智子
学校名 練馬区立練馬第三小学校
研究テーマ
- 問題解決の能力を育てる指導法の工夫 ~窓口教科 理科~
研究期間:平成23年4月1日 から 平成24年3月31日まで
研究結果の概要
研究の成果と今後の課題
育てたい子どもの姿
【1】「自ら学び自ら考える子ども」を育てることができたか。
平成23年度
【2】「問題解決の能力」を育てることができたか。
【成果】
各分科会のまとめからわかるように、取り組んできた指導法の工夫は一応の成果があったように思う。例えば5年生では「条件を制御して考える」力を育んできた。学年末の「ふりこ」の単元で、1往復するときにかかる時間を変化させる要因を調べる実験でも、条件を制御して考えようとする姿が見られた。変える条件、変えてはならない条件について考えることが当たり前になっているように感じることができた。
【課題】
- 問題解決の能力が伸びてきていることを教師が感じることができたが、数値などで客観的に示すことはできなかった。
- 一年間を振り返ってみると、工夫してきたことの目的が子どもの意欲を喚起すること、根拠をはっきりさせて考えさせることに向けられていた。問題解決の能力を育てていくためには、私たち教師が子どもの学習に対する関心や意欲を高めることを一番の基本に考えているということがわかった。子どもの心を揺さぶるような活動を学習の中に取り入れていくことが鍵になりそうである。
- 教師の意識調査から、理科に対する苦手意識が強く、対応できないような子どもからの質問を恐れたり、計画通りに授業が進まなくなってしまったりすることに不安を抱いていることがわかった。子どもの反応、変容を鋭くみとり、共に考えようとする姿勢は常にもつようにしていく。
- 「自ら学び自ら考える子ども」を理科の学習場面でどんな姿として期待しているかをはっきりさせていく。