公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

はなみずき

代表者 井上 薫
学校名 武蔵野市立第四小学校

研究テーマ

研究期間:平成23年4月4日 から 平成24年3月30日 まで

研究結果の概要

グループ「はなみずき」は、平成19年4月1日に開級された情緒障害等通級指導学級の教職員(教諭・時間講師・指導補助員)で構成される。

本学級では、情緒障害等通級指導学級に求められる最優先指導項目は、発達特性に一部の偏りをもつ子供たちに、日常生活で般化可能な社会的スキル等を効果的に指導・支援することである、と捉えている。
そこで、平成23年度は、特別支援学校小学部・中学部学習指導要領の自立活動第3区分「人間関係の形成」に関する、効果的・効率的指導方法の開発を主目的として実践研究が取り組まれた。

まず、運動課題では、感覚統合療法(Ayres,A.J.)の考え方を取り入れ、感覚過敏や身体機能のぎこちなさを改善し、環境に対する適切な行動や学習などの基盤となる身体作りを目的として指導内容を構成した。特に重力や平衡に関する感覚(前庭覚)と筋肉や関節からの感覚(固有・受容覚)に関わる運動や、目と手・目と足の協応運動に関する活動を組合せて指導した。
また、創作課題では、人間関係の形成4項目を中心に、通常の学級で般化可能レベルの情動協調(Gutstein、2006)の形成を目的とした。特に社会的スキル等に関わる指導は、二者関係での情緒安定を目的とした個別指導を基盤と考えた。次に、構造化された小集団指導による具体的な言動の習得を目的とした活動を展開し、さらに、自由度の高い小集団での試行錯誤へと拡張していった。

本実践研究では、事例の一部を示しながら、「日常生活で般化可能な社会的スキル」に関わる指導内容の構築とその効果について試案を述べるものである。

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