教育研究グループ支援(研究成果報告)
ワクワク・カンドウ・バイタリティ(若葉塾)
代表者 星野 由美子
学校名 調布市立若葉小学校
研究テーマ
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「豊かに学ぶ子」の育成
~一人一人の学びを高める指導法の工夫~ (全教科・領域)
研究期間:平成22年4月1日 から 平成24年3月31日 まで
研究結果の概要
平成22年度、本校では、児童の学力向上を目指すためには、授業改善に積極的に取り組み教師一人一人の授業力を確かに向上させることが大切であることを確認し、「児童の学力向上を目指した授業の改善」を主題とし、一人一研究に取り組んできた。
今年度は昨年度の反省を踏まえ、目指す児童像を明確にし、学年を母体にした一人一研究による教育実践を行い、共通の方向性をもちながら授業改善に取り組むこととした。一人一人の児童の考えを引き出し、児童同士の学び合いを通して、その考えを高めていく指導の実現を図る。児童の自分で考えようとする態度を育て友達とかかわろうとする心を培うことが「豊かに学ぶ子」の育成につながると考えた。
具体的には以下の3点について研究実践を深めてきた。
(1)一人一研究
- 学年を母体とした「一人一研究」による教育実践を行う。
- 共通テーマからさらに学年テーマを設定し、各教科・領域の課題を絞り、研究・仮説に基づき授業をしていく。
(2)若葉スタンダード(学習規律の確立と定着)
- 学力向上のための学習規律の確立を目指して、組織として共通実践をする。
(3)研究授業・協議会
- 指導案の形式は各教科等の特性及び各自の研究内容に即したものでよいこととする。必ず指導案に位置付ける項目に関しては共通理解を図る。
- 授業者は、仮説と関連した本時の授業の視点を明確に示し、それに沿った課題について協議を深め、解決策まで示す。(ワークショップ型協議会)
その他特記事項
- 自分のテーマを継続的に進めることで児童の学力向上に結び付いている成果を見取ることができる。また学年共通のテーマを設定したことで、課題の分析、指導案・授業づくり等で、互いに助言し合うことができた。
- 校内の教員同士がいろいろな教科を相互に参観することができ、授業力向上に向けて日々の授業に活用することができた。
- 共通するテーマを設定したことでめざす児童の共通理解はできたが、研究する教科や領域が分散するため、学校としての同じ視点での取り組みができないことが課題であった。