教育研究グループ支援(研究成果報告) 詳細
練馬区小中学校特別支援学級 知的障害学級部 小学校研究会
- 豊かな生活をめざす ~生活単元学習を通して~
畑の実践について
主な年間活動計画
4月 | 草取り・耕し |
5月 | 草取り・耕し・畝作り・種まき・苗植え |
6月 | 草取り・水まき |
7月 | 草取り・水まき・収穫・計量・販売 |
8月 | 草取り・収穫 |
9月 | 草取り・耕し・畝作り・種まき・苗植え |
10月 | 畑の整地(畝の周りの草取り)・腐葉土作り |
11月 | 畑の整地(畝の周りの草取り)・腐葉土作り |
12月 | 畑の整地(畝の周りの草取り)・腐葉土作り |
1月 | 収穫 |
2月 | 休耕 |
3月 | 草取り・耕し・畝作り・種まき・苗植え |
(1)汚れること。清潔感
特に、自閉傾向がある児童の中に、草取りの時に指先が少し土が付いただけで、行動が止まったり、拒否する場合がある。多少手や靴が汚れても、気にせず、ダイナミックに体を動かして欲しい。汚れたらきれいに洗うことも身につかせたい。
(2)一斉指示を聞く。
「ここの草を取って下さい」「ここを掘り起こそう」「○○を洗おう」と指示を出しても、違うことや好き勝手なこと、手が止まったりしている児童が多い。個別の指示は理解し、行動に移すことができるが、全体の指示が他の生活単元学習より多い畑仕事は、その見極めが難しいことがある。しかし、回数を繰り返す中で、行動する力がついてくる。
(3)体をたくさん使う。(体の根幹の成長)
鍬やシャベルを使い慣れていないと、片足で踏み込めなかったり、バランスを崩して転倒することが多い。慣れてくると、片足で踏み込み、深く掘ること、体の根幹、バランス感覚も安定する。
(4)畑仕事を楽しむ、畑で遊ぶ。
のれんづくりとは異なる作業種や太陽の下の活動のため、子ども達にとって、特に低学年は、校庭に出るときの砂場感覚のイメージがある。シャベルを持つと、トンネル掘りが始まったり、山を作ったり、虫を捜したりするなど野外活動の良さもある。
(5)学級前の畑活用
10坪程の学級園の活用では、ナスやトマト、キュウリなどを育て収穫したものを調理学習で使用するなど、子ども達に密接した活動にしていく。