公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

練馬第三小学校 研究グループ

研究テーマ

研究期間:平成28年4月1日 から 平成29年3月31日 まで

研究結果の概要

21世紀においては、人口の高齢化、環境問題、社会経済的情勢の悪化など様々な問題が懸念されている。そのような社会状況を踏まえ、学習指導要領においては「生きる力」を育むという理念のもと、知識・技能・思考力などの「確かな学力の向上」を柱の一つに掲げて久しい。本校も、平成26・27年度には「分かる・身に付く授業を創造する授業改善」の研究主題の下、児童の認知的スキルの向上を目指し、教師の指導行動に焦点を当てた研究を行った。

そして、その研究の結果、個人がさまざまな課題に対処していく上で、知識・思考・経験などの「認知的スキル」とともに、子供たちの「社会情動的スキル」を育てることが有効であるという考え方に共感した。「社会情動的スキル」には、目標を達成する力(例:忍耐力、意欲、自己制御、自己効力感)、他者と協力する力(例:社会的スキル、協調性、信頼、思いやり)、情動を制御する力(例:自尊心、自信、内在化・外在化問題行動の不在)が含まれるが、これらは、「人と生きていく(関わっていく)力」とも言えるだろう。学校教育目標を具体化した本校の目指す児童像にも「互いのよさを認める」「協力して行動する」「学ぶ意欲をもつ」「目標に向かって粘り強く取り組む」という「社会情動的スキル」の向上が掲げられている。児童の成長には、認知的側面と社会情動的側面の両面からのアプローチが欠かせないのである。

そこで、今年度の本校の研究は、この「社会情動的スキル」に着目し、日常の学校生活場面を通して、また、道徳・学級活動の学習を通して、児童の「社会情動的スキル」を育成するための教師の指導行動を検討することにした。そして、社会情動的側面の働きかけによる児童個人の内面的価値の深まりが、よりよい集団としての高まりにつながっていく『自分も伸びる、みんなも伸びる学級経営』を目指し研究を進めていくこととした。

研究でわかったこと

昨年度の学習を支える指導の在り方についての研究を礎として、今年度の研究に取り組んできた。今年度の「人と生きていく力の育成」を通して、学んだことを生かして生き方について考えさせることの意義と指導の在り方を改めて検討する機会となった。人と生きていく力の基礎として、学び、考え、実践する過程を児童に経験させることが大切であるとの指導者としての学びを得た。

【その他】

平成29年1月27日(金)

を大会主題「生きる力をはぐくむ学級経営」のもと練馬第三小学校で実施した。

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