教育研究グループ支援(研究成果報告)
東京都技術・家庭科研究会 家庭分野「食生活と自立」委員会
研究テーマ
- 将来にわたって健康的な食生活をすすんで営もうとする生徒を育てる~内容B「食生活と自立」の指導方法の工夫を通して~
研究期間:平成27年6月1日 から 平成29年2月25日 まで
研究結果の概要
1 研究のねらい
「生徒の多くは基礎的・基本的な知識や技術は身に付けることができたが、経験が少ないために、身に付けた知識や技術を実際の生活につなげて活用することができていない。」と指導に当たった教員は感じている。そこで、「1日分の献立作成」の学習を通して、生徒に中学生に必要な栄養や調理に関する技能や調理上の性質を理解させ、身に付けた知識や技術を活用し、使ってみようとする意欲や態度を育てる。
2 研究の内容
-
内容B「食生活と自立」のガイダンスの工夫
学習の始めに行う「ガイダンス」において、「献立作成」を意識した学習を行うことを伝えた。 -
題材構成及び配列の工夫
学習内容の配列を「調理→食品・栄養→献立」とし、調理を題材の始めに実施し、生徒の意欲を高め、その後の献立作成の要素を踏まえて学習内容を配置した。 -
ICT機器の活用
学習展開において、ICT機器を活用する場面を設定し、視覚的に学習内容を理解できるようにした。
3 研究のまとめ
内容Bの学習の始めにガイダンスを実施したことで、生徒は学習内容を見通すことができた。さらに、「献立作成の要素」を押さえ、体験や実習を通して知識や技術を学ばせることにより、身に付けた知識や技術を積極的に活用して使用とする姿が見られた。
今後は、自分の食生活の課題を見つけその課題解決を図りながら将来に渡って、健康的な食生活を営むことができる力を身に付けさせていきたい。