教育研究グループ支援(研究成果報告)
大田区立大森東小学校
研究テーマ
- 学びを深める児童の育成~発問の工夫を通して~
研究期間:令和4年4月から令和5年3月24日まで
研究結果の概要
令和4年度 校内研究概要
- 研究主題「学びを深める児童の育成~発問の工夫を通して~」
- 主な研究の成果と課題
主題に迫るための手立て
①学びが深まる発問の工夫
②意欲的に学習に取り組むための工夫
③学びの深まりを見取る工夫
成果・発問を「どう」のような疑問形、「どちらの」のような選択肢という形で児童の実態に合わせて教師が意図的に使い分けたことによって、児童が考えようとする意欲を高め、学びを深めることができた。
成果
- 発問、および補助発問の工夫により考える視点、観点が定まるために、大切な叙述に意識を向けることができ、学びを深めることができた。
- 掲示物は、これまでの学習を振り返ることに役立ち、児童の思考を整理し、学習のヒントになることができた。
- 第1時の初発の感想を学習過程にすることで、児童が本時で考えるべきことが明確になり、学習意欲が持続した。
- 毎時間同じ型の発問をすることによって、学習に見通しをもつことができ、意欲的に学習に取り組むことができた。また、児童の考えを揺さぶる補助発問は、考えることに意欲的になった。
- タブレットを使用することにより、初めの意見と最終意見を比較することができ、児童の変容を容易に把握することができた。
- ワークシートやタブレット使用においては、形式をパターン化することで、学習の深まりを見取ることができた。
- 題材の最後に、物語の魅力を伝える時間を設定することは、児童が作品を読み取った成果として見取ることができた。
課題
- ゆさぶりの補助発問は精査が必要である。また、主発問と補助発問の問いかけ方を統一すると、児童の考えが整理されやすい。
- 発問は、はっきりとした疑問形で行う必要があった。
- ワークシートは、全員で共有ができない。一方で、タブレットは共有ができるが、目的が不明瞭、思考が途切れてしまう、学習中の使用の約束を守らせる必要があるなどの課題がある。また、どちらも授業内でできるだけ紹介することで児童の意欲につなげていく必要がある。
- 低学年のように記述が難しい場合は、言葉や数値を選ばせるなどの、児童が深まりを表現しやすいような工夫が必要である。