教育研究グループ支援(研究成果報告)
足立区立中川小学校
研究テーマ
- 書くよさを味わえる指導法の工夫
研究期間:令和6年4月1日から令和7年3月31日まで
研究結果の概要
研究主題設定の理由
「書くよさ」とは、書くことそのものを楽しいと感じられることや、書くと考えがまとまるという便利さ、相手に伝わるという嬉しさなど、「書きたい」につながる経験と捉えている。
昨年度の研究を通して、ある児童は、教師が書く説明をしている間に、「何を書こうかな?どうやって書こうかな?」と思考が始まり、すぐに「こうやって書いてもいいですか?」と書くことを楽しんでいる様子が見られた。またある児童は、書いては消し、読み返しては書き、書きながら考えをまとめていく様子が見られた。書き上げて達成感を得た児童、伝わる楽しさを感じた児童など、「書くよさ」をもっと多くの児童が味わえることが大切だと考えた。
研究仮説
指導事項を明確にし、児童に書く目的意識や相手意識をもたせたり、題材や内容を自ら選ばせたりし、それを教師が適切に評価をしていくことで、児童は書くよさを味わい、書くことへの意欲を高めることができるだろう。
研究の内容及び方法
- 児童へのアンケートを全校で行い実態を把握しその変容を見取る
- 目指す児童像を共有し、つけたい力を明確にしていくこと
-
「書くよさ」を味わうために以下のような手立てを行う
①相手意識
②書く必然性・目的意識
③自己決定する場面
④評価(めあてと評価) - 常活動で積極的に「書くこと」や「語彙を増やす」ための工夫
成果と課題
成果
- 「書くこと」が好きになった児童が増えた。
- 「書くこと」に対して、抵抗感が減り、主体的に書く活動に取り組むことができるようになった。
- 「書くこと」により、相手に自分の思いや考えを伝える良さがわかった。
課題
- 表現力を高め、長い文章を書くことができるようにする。
- 事実と考えを明確にし、説得力のある文章の構成を考えることができるようにする。