教育研究グループ支援(研究成果報告)
府中市立府中第三中学校
研究テーマ
- VUCA時代を生き抜き、より良い社会を実現する資質・能力を育む社会科指導の工夫
研究期間:令和6年5月1日から令和7年3月31日まで
研究結果の概要
本会は、平成24年度から始まる多摩地区を中心とした若手教員の勉強会である。令和5年3月に実施した参加者によるアンケート結果から、「参加して良かったこと」として、「多様な指導法について学べる」「多様な教材があることについて学べる」という回答が半数以上を占めた。また、本会に望むこととして、「優れた実践を発表してもらい、その実践に学ぶ」が大半を占めた。
そのため、今年度も様々な実践を発表、協議することで、授業改善の視点が明らかにし、若手教員の実践的な指導方法の工夫に結びつけた。
毎回、全国中学校社会科教育研究会元会長を顧問の先生とし、指導を仰いでおり、さらにアドバイザーとして授業経験豊かな副校長より専門的なアドバイスをいただくことができている。都中社研研究部員をはじめ、指導主事や指導教諭、元校長等も参加しており、特に多摩地区の教員への指導の場となっている。
1 学びの多様化学校における指導の工夫
多様な背景をもつ生徒が通う学びの多様化学校の実態を知り、特別の教育課程の中で行う社会科授業の実践方法について協議した。
2 外部人材の活用について
公正取引委員会、地域サポーター、国立アイヌ民族博物館との連携を通して、授業構想から教材づくり、当日の授業講師の招聘等様々な実践が報告された。
3 地域教材について
「身近な地域の歴史」を学ぶ意義や、地域調査を行う際の留意点、公民的分野へのつなぎ方等を協議した。「地域を学ぶ」ことを通して、「地域で学ぶ」重要性を確認した。また、地域教材を通した学びを「生きて働く知識」として汎用的に使える力にする指導の工夫について協議した。
4 学習評価、指導方法の工夫について
ICTを活用した授業の振り返りの実践や、ジグソー学習のメリット・デメリットについて協議した。