教育研究グループ支援(研究成果報告)
葛飾区立葛美中学校
研究テーマ
- 生徒が安心して通える居場所づくり~生徒が主体となる教科指導と生活指導を通じて~
研究期間:令和6年4月8日から令和7年3月31日まで
研究結果の概要
学習面
自己存在感の実感を促進する授業づくり「教員が居場所をつくる」
授業において、生徒が「自分も一人の人間として大切にされている」と感じ、自分を肯定的にとらえる自己肯定感、認められたという自己有用感を育む工夫が求められます。
「すべての生徒の学びを保障する授業を目指して」
~「聴く・かたる・そだつ」 を通して~
・聴き合い・学び合う関係を育成する
・学びの共同行為としてのミニスタイル(ペア学習・4人組を活用した協同学習)
・学び合いの場づくり(共有の課題、ジャンプの課題)
- わからないところを確認できる関係づくり
- お互いの考えを共有し合える雰囲気づくり
意欲的に取り組める授業:「できる」「わかる」「楽しい」授業
→ 授業での居場所の確立
生活面
共感的な人間関係を育成する雰囲気づくり「生徒が絆をつくる」
共感的な人間関係を育成する観点から、学校生活において、互いに認め合い・励まし合い・支え合える学習集団作りを促進していくことが大切です。
「生徒が主体的となった学校生活を目指して」
~ 生徒が主体となる自治的活動を通して ~
- 生徒会活動(委員会を中心とした自治活動の取り組み)
- 校則の見直し・ボランティア清掃・あいさつ運動 など
- 学級活動(学級ルールづくり、しおりづくり、話合い活動の充実)
- 学級会・生徒会・学校行事における取組
→ 学校生活の居場所の確立
特別支援
「不登校生徒、通級支援利用生徒の教室復帰を目指して」
- 相談室やスクールカウンセラーとの連携(毎日の個別対応)
- 通級指導教室との情報共有
- 定期的な面談
- 特別な支援が必要な生徒に関する情報共有と方針(相対表の作成)
- 年間を通じたスクールカウンセラーの実施
- スクールソーシャルワーカーによる1年生全員面談
- インターバル利用生徒の情報の共有
→ 不登校生徒、配慮を必要とする生徒の居場所の確立
生徒理解の充実をはかるために(教員研修)
- 発達段階や特性に関する学び(アセスメント)→生徒対応についての研修
- 授業でのつまずき、不安等を抱える生徒への理解と配慮(チーム支援)の理解
- いじめの対応について(月1回の会議および会の対応)
- 校内での生徒指導研修(7月、12月、3月)
その他特記事項
本研究は、令和6年度、令和7年度の2年間で計画している。