ふれあい感謝状21受賞者 活動報告
知的障害者アスリートとともに
板橋区立板橋第一中学校
岡澤 政子
私は、平成11年から特定非営利活動法人日本知的障害者陸上競技連盟の理事として活動をしております。連盟に関わる以前から前々任校特別支援学級の卒業生の会における活動の一つとしてスポーツ指導や活動に携わってきました。
その中で私が学生時代、陸上競技に取り組んできたことを生かし、陸上競技の指導に関わったという経緯があります。障害者であっても走ることが好きで、陸上競技を通して競技技術やアスリートとして心身共に成長や向上し、社会の一員として貢献できることを実証したいという願いがあります。
指導を通して力を発揮できる選手が出てきたことを機会に、障害者であっても出場できる大会を探していたところに目にしたのが「日本知的障害者陸上競技選手権大会」でした。選手を出場させると同時に、自分が競技役員として大会に関わるようになり、全国から出場してくる選手達や指導者と出会いました。指導者の考えることは皆同じで、選手達の力を発揮できる場を広げたいという思いでした。
そこで、今の連盟に理事として関わるようになり、今日では、国際大会へ日本代表として選手を数多く送り出せる団体へとなりました。私が関わってきた中で、印象深い大会・選手は、シドニーパラリンピック女子走り高跳びで2位入賞を果たした選手です。
また、この大会で、ある国が規則を破り、知的障害者の参加ができなくなりました。しかし、12年後のロンドンパラリンピックから出場が可能となり、入賞を果たした1500m選手もいました。今、私が指導している円盤投げの女子選手がいます。パラ種目にはありませんが、INAS(国際知的障害者スポーツ連盟)主催の大会に2回出場、入賞を果たしています。
国内においても大会や強化合宿を通じて、様々な方々の温かい御理解と御支援を受け、選手とともに成長し、向上している毎日です。