江東区立第七砂町小学校金管バンドクラブは、平成9年度に発足以来、保護者、地域の方々に支えられながら日々練習を重ねている。メンバーは3年生から6年生までの音楽好きの子どもたちが入部し現在58名で活動している。練習は、平日始業前の午前7時30分～8時10分までと土曜日に実施。朝練習では、音階やロングトーンなどの基礎練習を繰り返し行い、土曜日の練習では、楽曲の表現を深めるためのトレーニングやマーチングの動き練習を行っている。コンクールが行われる夏休み期間は、演奏表現に加え視覚的にも魅力ある演技となるように、校庭やフロアスペースの広い体育館を借用し集中的に練習をしている。「日々の練習や音楽発表の活動を通し、音楽への愛好心を高め、豊かな心を育む」と「地域に愛される金管バンドを目指し、豊かな情操、継続力と忍耐力、連帯感を養う」を活動目標としている。

本校では金管バンドクラブを、本校の特色ある教育活動と位置づけ、全職員でその活動を見守り、多くの子どもたちにとって音楽のふれあいの場となるように運営している。また、後援会や保護者会組織の充実を図り、学校と地域、保護者が一体となり子どもたちの活動を暖かく見守っている。また、様々なコンクールに参加し、今年度は「第11回東京都小学校吹奏楽コンクール」金賞、「第35回全日本小学校バンドフェスティバル東京都大会及び第29回全日本マーチングコンテスト東京都大会」金賞を受賞した。さらに、毎年地域の江東こどもまつり、砂町地区まつり、こうとう区民まつりなどでのパレード演奏、銀座柳まつりや地域町会の運動会、地域校区の音楽会、校内スプリングコンサートでの演奏などに、積極的に参加し地域の活性化に貢献し高い評価を得ている。今年度は、新しい取り組みとして、地域の高齢者介護施設への慰問演奏も計画している。このような永年の活動が認められ平成18年度には江東区より（江東区文化・スポーツ功労賞）をいただいた。

子どもたちは、このような恵まれた環境の中で、音楽との関わりを深め、音楽への愛好心向上のみならず、人としての心の成長の場として活動を続けている。