公益社団法人 東京都教職員互助会

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お知らせ

ふれあい感謝状21受賞者 活動報告

第14回ふれあい感謝状21

墨田区立立花幼稚園 園長 宮田 宏子

本園では、5年前より隣接する高齢者施設との交流を継続的に行っている。4歳児後半から5歳児にかけて月に1回訪問し、15分~20分ほどの短い時間ではあるが、手遊び歌などのふれあい遊びを一緒に楽しんだり、歌や合奏を披露したりしている。年度末に4歳児・5歳児が一緒に訪問し、新年度には進級した5歳児が毎月訪問する形で取組が継続している。

例年、はじめは緊張や恥ずかしさから関わりに消極的な幼児も、継続し積み重ねていくことで次第に親しみが増し、訪問を楽しみにするようになる。後半になると自分から言葉を掛ける姿や、幼児から「この歌を聴かせたい」「行事におばあちゃんたちを招待したい」などの主体的な姿が見られるようになる。今年度は新型コロナウイルス感染症対策のため訪問しての交流は実施できないが、歌やメッセージを動画にして届けるなど工夫している。

高齢者施設には、幼児自身の祖父母に比べ年齢も高く、認知症を患っている方、歩行や会話が困難な方も多くいらっしゃる。幼児にとって、普段接することの少ない高齢者の方々との交流を行うことにより、地域を知ることや様々な人と関わる機会となっている。交流を通して多様性を感じたり相手の思いを理解しようとしたりすることにつながっている。また、拍手をいただいたり褒めていただいたりすることで見守られ、愛され、支えられていることを感じ、自己肯定感の高まりや自信につながっている。そして、相手を思いやる優しい気持ち、相手が喜んでくれることがうれしいという心情とともに、人と関わる力が育まれている。

交流先の高齢者施設からも毎月楽しみにしていると感謝の言葉をいただいており、園行事へも足を運んでくださるなど、本活動が地域の中で根付いてきている。

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