本校は、通学区域である日野市内にある小・中学校や高校、地域、本校に隣接する福祉施設と連携し、これまで様々な体験活動や社会貢献活動に取り組んできました。
本校高等部と高校とは、生徒会を中心に交流しています。これまで、高校の文化祭に出店し、生徒が製造した焼き菓子や紙製品を販売しました。また、ダンス部とコレボレーションし、多摩地区都立学校教育フェア「西風（にし）」のステージで発表を行いました。

高齢者や地域の人が集まるたまり場・居場所のサロンでは、中学部の生徒が放課後に、飲み物の提供などの活動を行いました。地域の社会教育団体が開催する新春のつどいや納涼会では、高等部の生徒がダンスを発表したり、高齢者と一緒に踊ったりしました。
本校は、二か所の福祉施設に隣接しています。施設の秋祭りでは、高等部の生徒がステージで発表を行い、利用者に楽しんでいただきました。もう一方の施設では、中学部の生徒が、放課後に施設内の清掃作業を行いました。

販売活動を通じて、生徒が様々な学習場面で学んでいる礼儀、コミュニケーション、金銭の扱い等が実践的な場において発揮されています。また、交流活動では、日頃取り組んでいる部活動の発表や体験活動、様々な活動に共に取り組むことを通して、学校や年齢の異なる人との接し方や社会性を実践的に身に付けることができています。そして、清掃作業では、感謝されることを通して、自らの学習を振り返り、学んだことが役に立つことを実感できています。
このような活動は、地域の方に特別支援学校のことを知ってもらう良い機会となっており、特別支援教育への理解と障害理解啓発の一翼も担っていると考えています。