ふれあい感謝状21受賞者 活動報告
板橋区立上板橋第二中学校 校長 宮田 正博
本校は平成30年度に向原中学校と統合し、新たなスタートを切りました。統合にあたっては両校がそれぞれの地域で長く活動してきたことを踏まえ、統合校として新たな地域での活動が必要と考えました。また、当時不登校生徒も多く、生徒たちが自主的に地域に出向き、地域の方々と交流することで、新たな学校像をつくり、学校での活動とは違う意欲を引き出したいと考え、ボランティア部を創設しました。
当初は30人程度の入部でしたが、現在は在校生450人中156人が入部しており、兼部OKなので通常の部活動に所属しながら活動できる日に自主的に活動しています。
活動は地域からの様々なボランティア要望を受け、生徒に周知し、参加したい生徒が参加する形式をとっています。毎月行っているのはNPO「SDGs板橋ネットワーク」が主催する子ども食堂・フードパントリーで、家庭科室と上二テラス(避難所になった際の炊き出し等に使用するフリースペース)を活用し、毎回10~20人の生徒が参加し、地域の子どもや保護者とともにうどんやピザなどを作り、折り紙やかくれんぼなどで遊んでいます。向原町会のお祭りでは、40人程度の生徒が参加し、焼きそば・かき氷・水風船などの店を町会の方々と運営しました。社会福祉法人「こうほうえん」の秋行事では、高齢者との交流とともにアンケート調査を行いました。近隣小学校のPTA行事では、水鉄砲あそびや流しそうめんの運営を行い、向原児童館の行事では、上二テラスで乳幼児の水あそびや児童館まつりの運営を行っています。
ボランティア部の活動により地域の活動に多くの中学生が運営する側として参加できる機会が増え、地域社会に貢献するとともに生徒の主体的参画意識が高まっています。地域からは通常の部活動をしていながら、「できる時にできることをやる」スタイルが良いと高い評価をいただいています。参加した生徒が「ボラ部やろうよ」と仲間を誘い、入部者が増えていることが何よりの成果だと考えています。



