公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

ねぎの会

代表者 清水 晶子
学校名 大田区立入新井第五小学校

研究テーマ

研究期間:平成23年4月2日 から 平成24年3月31日まで

研究結果の概要

グローバル化が急速に進展し、異なる文化の共存や様々な地球規模の問題を解決するために国際協力が求められ、また日本はこれから先更に他国との経済競争の渦の中に巻き込まれていくはずである。そのような国際社会で他国の人と積極的にコミュニケーションを図る人材の育成が求められている事は必然の事である。

折しも国際空港「羽田」が開港し、以前より「人・もの・技術」を世界に送り出している大田区においても「国際都市おおた」として外国人からも親しまれるまちづくりを目指している。

このような状況の中で、今年度から、新学習指導要領が完全実施され、5、6年生の外国語活動が週1時間実施となり、本校においても、完全実施の本年度に向けて、週1時間の「外国語活動」を先行実施していたが、それは、個々の教員の指導にまかせているという状況であった。また本校の児童は、自分の感情や思いを表現したり、友達の思いを受け止めたり、他者とのコミュニケーションが十分でない。という実態があった。そこで、求められている児童像、これから期待される人物像からも、グループ課題を外国語活動とし、コミュニケーションを図ろうとする児童の育成に取り組む事とした。また、活動を展開するに当たっては、学習の初期の段階より、英語を用いる必然性のある状況を設定し、その中で「伝えたい」という気持ちを持たせ、学習したことや場面に応じて、適切な表現を用いて自ら発信する課題解決型「プロジェクト活動」を取り入れた。

今年度は各学年計6回の研究授業、年間1回以上の保護者への授業公開を実施いたした。

はじめはどのように授業を進めていけばいいのか分からず、悩んだが、先行研究校の実践から学びながら、研究授業を積み上げていく中で、授業の展開の仕方など少しずつ明らかになってきた。まだまだ課題は山積だが、研究を進める中で、相手意識をもつことで積極的にコミュニケーションをしようとする児童の姿、またグループでの活動の場面では、互いを認めながら話し合いを協力して進める様子、何より英語表現そのものを楽しんでいる児童様子が見られるようになったことは成果である。

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