公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

中萩中小学校研究推進委員会

研究テーマ

研究期間:平成29年4月5日 から 平成30年2月20日 まで

研究結果の概要

研究の経緯より

「自分の考えをもち、自ら表現できる児童の育成」という研究主題のもと、23、24年度は、国語科を通して、25,26年度は、算数科を通して、研究に取り組んできた。一定の成果が得られたが、依然として主体的に考える力が弱い、自分の考えを表現する力が弱いなどの児童の実態の実態が残った。
このことから、27年度は「主体的に考え、表現できる児童の育成」という研究主題のもと、理科・生活科で研究を進めた。問題提示の工夫により、興味をもって問題に取り組む児童の姿が見られたり、問題解決学習の流れを統一し、児童も教員も見通しをもって学習を進められるようになってきたりし、思考力や表現力を育てるための理科・生活科の授業づくりの基盤ができたところである。27年度の研究から、一層主体的に考え、表現できるようになるためには、「確かめてみたい」「やってみたい」という思いから主体的に問題に向かうこと、観察・実験の視点に沿って分かりやすい観察・実験を行うこと、観察・実験から何が分かったのか考察につながる結果の共有をすることなどが必要であることが分かった。そこで、28年度は、研究の視点や仮説を見直し、同様の研究テーマ、教科で研究を深めることとした。28年度は、自分なりの予想をもたせ、共有したり、比較させたりすることで、考え方の幅が広がり、児童が主体的に活動することができた。また、考察につながるよう発達段階に応じて考察の書かせ方を提示したことにより、予想と結果を比較して考察することにつながり、一連の流れで主体的に学習することができてきた。29年度は、一人一人がいろいろな方法で考えたことを表現する力を身に付けることでさらに思考力・表現力を伸ばすことができるのではないかと考え、研究に取り組むこととした。

研究方法
  1. 各学年1回ずつ研究授業を行う。専科は各学年の分科会に所属し、ともに研究を進める。
  2. 分科会での共同研究を進め、事前または事後授業を校内に公開し、授業の改善を図る。
  3. 研究授業は、1クラスを対象とするが、他の2クラスについても本時案を作成し、提案する。計画が立った時点で、授業予定表を配布する。
  4. 学年ごとの研究授業が終わったら、協議会の内容や講師からの指導・助言を担当分科会が記録する。研究授業をした分科会は、成果や課題などを整理して、次回の研究授業の際に紙面で報告する。また、校長室で受けた指導の中で、共通理解する必要のある内容は、研推便りに載せて周知する。
  5. 指導案は、研推が提案するひな形にのっとる。指導案は、必ず研推のフォルダに保存し、参観者が指導案を引き出せるようにする。
  6. 指導案は、分科会でよく練り、問題や相談があれば、研推メンバーが事前の研推に吸い上げる。研推では、基本的に視点の具体化や研究の方向性、運営方法について話し合う。
  7. 児童の変容から、研究の成果や課題を検証する。
    (・児童実態アンケート ・大田区学習効果測定 ・抽出児童の記録)

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