公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

武蔵村山市立第三小学校 研究部

研究テーマ

研究期間:平成30年4月1日 から 平成31年3月31日まで

研究結果の概要

1 実施計画に⾄るまでの経緯

都学⼒調査から、本校の児童は算数の学習内容が「知識」「活⽤」ともに定着していないという実態が分かった。⼀⽅で、多くの児童が算数の学習に対し「分かる」と肯定的に捉えている。そこで、算数の問題解決的な学習での学び合いを通して、児童の「やってみたい」「楽しい」という気持ちを、「できた」「分かった」につなげていきたい。そのために、基礎・基本の定着と算数の資質・能⼒を⾝に付けることで確かな学⼒を育成できると考え、2年計画の校内研究を⾏うこととした。

2 活動内容

(1)対象者:武蔵村⼭第三⼩学校 全児童(472名)
(2)教科 算数
(3)活動の特⾊
校内ワークショップを通して挙げられた本校の課題を、「教師の指導」「もの・環境」「システム」の3つに分類化し、それに対して「授業改善」「校内改善−もの・環境−」「校内改善−システム−」の3つの視点から具体的に改善に取り組んだ。それにより、1 時間のために作り込んだ研究授業だけの授業改善ではなく、⽇々の授業の改善を実現することで学⼒向上を⽬指してきた。また学⼒調査や意識調査を定期的に実施し、その集計・分析を通して、本研究で児童の学びの「何が」「どのように」変わったのかを可視化することで、研究全体を⾒える化し、計画的・組織的・協働的に取り組んだ。

4 成果

授業改善に関して

「年間を通して校内での研修や研究授業を⾏ってきたことで、算数の内容や指導に関する知識が積み重なってきた。また、実践経験豊富な講師の先⽣⽅より各単元の内容や授業の流れに即した具体的な⼿⽴てを学び、⽇々の授業に⽣かすことができた。

校内改善−もの・環境−

実物投影機やケーブル等を購⼊・配備したことで、ICT 環境が整った。また、校内に不⾜していたドリルや指導書、算数に関するICT ソフト、作図教具や各教材等を充実させることができた。それらの管理⽅法を定め、どのように使⽤していけばよいか共通理解を図ることができた。

校内改善−システム−

朝学習の年間実施計画を⽴案、実施内容を体系化し、実施することができた。また、東京ベーシック・ドリルの診断シートの結果を分析することで、児童の学⼒の変容を把握することができるようになった。それにより、授業以外で算数の学⼒を⽀える仕組みが整った。

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