公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

貝取小学校研究推進チーム

研究テーマ

研究期間:平成30年4月1日 から 平成31年3月31日まで

研究結果の概要

平成29年3月、新学習指導要領が公示された。子供たちが未来社会を切り拓くための資質・能力を一層確実に育成することや、知識の理解の質をさらに高め、確かな学力を育成することが基本的な考え方として示されている。
本校では昨年度から、研究主題を「自ら学び、自分の考えを深め、発信できる児童の育成」とし、3年間をスパンとして児童の学力向上に向けた研究を進めている。1年目となる昨年度は、副主題を「各教科等の特性を生かした主体的対話的で深い学びの実現」に設定し、各自が研究教科を選択することにした。各教科等の基礎・基本の習得を図るとともに、研究主題に迫るためにどの教科にも共通する方法を見いだしていく期間と位置づけ、研究を行った。
さまざまな教科で研究をしたことでどの教科にも通じる共通の工夫について検証できた一方で、教科の特性に応じた工夫の検証や学年ごとのつながりや系統性、深まりという点で課題が見られた。また、対話的な学習を進めるための指導や手だてについて研究を行うことが本校の児童の学力向上に向け、必要ではないかと共通認識した。そこで、2年目となる平成30年度は、副主題を「対話のある授業を通して」とし、分科会ごとに教科を決め、研究を進めることとした。
その成果として、低学年(国語科)では、「くじらぐも」を取り上げ、大きく工夫されたくじらぐもの掲示物から児童一人一人が場面のイメージをふくらませ、それをペア学習での話し合いへと効果的につなげることができた。中学年(理科)では、他者との対話を通して思考し、児童が自らの「知」を再構築することについて、「ものの体積と重さ」との関係について、科学的事象との出会いが充分に工夫され、大切にされた中で、丁寧に「学びの掘り起こし」がなされた。高学年(外国語)では、「伝える必要性をいかに活動の中に創出するか」ということが、ゲーム化された「商店街での買い物」という言語活動の中で追究された。いずれも、これからの学習観を根幹から支える理念へとつながるものとなった。

その他特記事項

研究方法の工夫

研究教科とOJTのもち方を以下のように設定して実践した。

研究…どの教科にも共通する理念やキーワードを見出す。(研究授業の教科については、各分科会で選択)

OJT…各成員の専門性を伸ばすことを主眼として行う。(教科チームを構成し、成員同士で学び合う)

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