教育研究グループ支援(研究成果報告)
算数物語
研究テーマ
- 子供の学ぶ意欲を高める算数指導
研究期間:平成29年4月1日 から 平成31年3月31日まで(今後も継続)
研究結果の概要
1 研究内容(コンセプト)
将来のために少しでも先生たちの算数指導の充実のために、代表者がこれまでに培った算数指導の知識・技能等を寄与するとともに、これまでの全国・全都・本区の学力の現状を鑑み、「反復・繰り返しに頼らない基礎的な学力の定着」という課題解決の具現化を図る。(区内17名・他区3名が会員)
2 研究方法
- 学力調査結果にかかる実態把握(代表者による講義)
- 授業研究における指導案検討
- 「反復・繰り返しに頼らない授業改善」に係る指導方法の吟味
3 主な研究の結果
(1) 学力調査結果からの実態
- 特定の問題の正答率が全国に比べ高い実態が明らかになった。
- 事前に学習しにくい内容等については、全国を下回っている。
- 全都の調査問題では、ほぼ平均レベルの実態がある。
(2) 授業改善の工夫の視点
- 学習過程を問題解決型にすること
- 問題意識をもつ
- 既習事項を活用しようとする見通しを立てる
- 絵や図などのモデルを活用したり、問題解決のストラテジーを生かしたりする
- 自分の考えを人と交流し、確かめたり深めたりする
- 問題に正対したまとめを行う
- 振り返りと適用を行い、達成感をもつ
4 今年度の研究のまとめ
学力低位層の児童の「指導の事前・事後」の調査から、教え込み(反復・繰り返し)では、さほど結果が上昇していないことが分かった。やはり、自ら知識や技能を獲得するような授業構想が必要であり、そのためには「めあて(問題意識)」の設定での児童の意欲を喚起するための教材開発が不可欠である。
今後は、本研究グループとしてテーマを具現化する授業実践を行いたい。
その他特記事項
※区の基礎学力調査問題については公表していないので全部を提示できません。
※検討内容については、別紙を参照。