教育研究グループ支援(研究成果報告)
栗原北小学校 算数研究会
研究テーマ
- 「自ら考え、ともに学び合う子供の育成」
副題~聞く力とまとめ・ふり返りの力を高めるために~
研究期間:平成29年4月7日 から 平成31年3月まで
研究結果の概要
成果
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問題解決型学習の実施。
児童が問題から学習のめあてを立てて、主体的に学習に取り組むことができた。全学年で共通して行った。 -
学習の流れを統一できた。
1問題 2見通し(考え方) 3自分の考え 4友達の考え 5まとめ・振り返り 6適用問題 -
思考力・判断力・表現力を向上するための指導の工夫を行った。
本単元の学習に必要な考え方(図で表す(数直線、関係図)。言葉で表す(既習事項を生かす)式で表す(小数や分数で揃える)。 -
「学び合い」活動の場を設定できた。
- 課題に興味をもつ。
(学習感想、前時の復習)課題の特徴をつかむ。課題を明確に捉える。 - 見通しをもつ。
考え方を言葉で書き表す。考え方を言葉で発表する。 - 自分の考えをもつ。
自分の考えを組み立てる。自分の考えを図、式、言葉でノートに表現する。 - 自分の考えを言葉で表現する。
自分の考えと比べる(同じところ、違うところを探す。)よさを見つける。ほめる。質問する。続きを考える。付け足す。言い換える。(具体的⇔抽象的) - 獲得したことを確かめる。
- 課題に興味をもつ。
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導入場面での課題(問題)提示を工夫できた。
本時のねらいに即して、児童と教師、児童同士の対話を通して、児童自らが課題を見いだし、焦点化させた。児童が主体となって課題をつくることで、興味・関心が高まった。
ア 前時での児童による学習感想からの導入
イ 前時における児童の発表や作品をもとにした導入
ウ 既習の内容を関連・発展させた課題(問題)提示
エ 日常の生活と関連した課題(問題)提示
オ 条件不足・条件過多による課題(問題)提示
カ 単元のはじめに児童と共に単元全体の学習計画を立てる導入 -
本時でのまとめ・振り返りの仕方を共有した。
いくつかの場面や適用問題の解決後、問題解決の過程を振り返り、まとめをした。その際、思考力、判断力、表現力等に関わるまとめを重視した。さらに、児童自ら新たな問題を発展的に考えられるような発問を工夫し、振り返りをした。 - 教員の授業づくりへの意識が高まり、本校独自の算数の授業スタイルが確立できた。
課題
- 算数科問題解決型学習のさらなる浸透
- 一人一人の児童の達成感を基に、区学力調査や東京ベーシックドリルの調査問題等の正答率、通過率の向上
- 個に応じた支援の充実、学力差の補完