公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

立川市立立川第七中学校 校内研究委員会

研究テーマ

研究期間:平成30年4月1日 から 令和2年3月31日まで

研究結果の概要

3 研究の成果と課題

本校では、平成28年度より2年間、知識や技能の伝達型授業から、学んだ知識や技能を活用して課題を解決する授業改善を組織的に進めた。生徒が考える時間を確保したり、生徒相互で話し合ったりする学習を通して、自分の考えを文章で表す、発表する、図やグラフで表すなど、多様な方法で表現できる生徒が見られるようになった。
平成29年度からは、新学習指導要領の円滑な移行を踏まえて、資質・能力の柱でもある「思考力・判断力・表現力等」の育成を目指し。生徒がどのように学ぶかという学びの質を重視して、主体的・対話的で深い学びを目指した授業改善に取り組んだ。これは、既習の知識を活用して考えたり、自分で問いを立て問題を解決したり、他の生徒との対話を通して自分の考えを深めたり広めたりしながら、生徒個々の学びを深められるように授業改善に取り組んだ。
研究の仮説は、各教科等で、既習事項を生かして知識を相互に関連付けて考えさせ、考えを伝え合い交流する場を設定し、自分の考えを広めたり深めたりできれば、根拠や理由を示して、相手にわかりやすく表現できる生徒が育つだろうとした。

研究の重点である授業改善のポイントは次の三点である。

1 見通しと振り返りのある授業

単元(学習)の見通しをもたせ、粘り強く学習に取り組ませる。単元(学習)の後に、学びを振り返って次につなげる。

2 自分の考えをもたせる授業

既習事項(知識・技能)を活用し、答えが一つではない課題に対して、自分なりの仮説を立て、他者を納得させる説明ができる。

3 他者との協働により、自分の考えを広め、深める授業

自分と他者の意見や考えを比較したり、自分で気が付かないことを得ながら考えを広めたり、深めたりする。

授業づくりを実践するために、「基礎研修」「研究授業」「授業実践」の三つの方法で研究を進めた。基礎研究では、講師を招聘して、各教科の特質に応じた「見方・考え方」、カリキュラム・マネジメント、指導と評価等について講師から学び研究に生かした。研究の成果としては、ペア学習や班学習において、生徒間での対話を生かしながら、根拠や理由を示して自分の考えを表現できるようになったこと、教科を通して学んだことを、他教科や生活の中で生かそうとする意欲や態度が醸成されたこと、さらに、主体的、対話的で深い学びを目指し、単元や題材等のまとまりの中で授業改善が 図られるなど、本研究を通して目指す生徒の姿に迫ることができた。 

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