公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

AT、AAC 研究会

研究テーマ

研究期間:平成31年4月1日 から 令和2年3月31日まで

研究結果の概要

本校ではタブレット端末やアシスティブテクノロジーに関する機器が使われているが、正しく、児童生徒の実態に即して使われているのか、また、もっと効果的に使える方法や機能はないのか、などの疑問に答えられる人材が必要であった。そのためには、ICT機器や支援機器に関する専門的な知識と活用技術を持ち、担任教諭と違った立場で教員にアドバイスできる人材が求められていた。平成31年度4月より、ICT機器に詳しい外部専門員1名と、児童生徒が機器を操作するうえで、手先の使い方を観察するOT(作業療法士)1名が決まり、その2名 がペアを組んでアセスメントを行なっていくことになった。そのようなICT外部専門員を活用した取り組みとその効果を検証した。
外部専門員を活用したICTアセスメントを通して、児童生徒の担当教諭が今まで以上にICT機器の使い方や応用の仕方を知り、その後の実践に活かすことができた。またアセスメントを参観した保護者もICT機器の可能性を感じ、家庭でタブレット端末やアプリを用意し、自宅でも使うようなことも見られた。
今後の課題としては、担当教諭がさらにICT機器の操作方法により習熟し、児童生徒の実態にあった主訴を外部専門員に伝えていくことが重要である。またケース会においては、会議時間の短縮も考慮し、放課後だけではなく、アセスメントの終了前5分間だけでも、その場でフィードバックできるようにする必要がある。令和2年度も引き続き、ICT外部専門員が入ることになっている。31年度の課題と反省点を活かし、より効果的なアセスメントができるようにしていきたい。

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