教育研究グループ支援(研究成果報告)
国語教育科学研究会
研究テーマ
- 「情報の読解と創造」~「主体的・対話的で深い学び」の実現を図る国語科学習
研究期間:平成31年4月1日 から 令和2年3月31日まで
研究結果の概要
(1)研究主題
「情報の読解と創造」~「主体的・対話的で深い学び」の実現を図る国語科学習~
(2)研究主題について
人間性の伸長と開発を目指すために、言語の機能に着目した学習指導を行い、言葉の力を伸ばし、思考力、想像力、伝達力を豊かにし、知性、感性、社会性という人間性を育てるという考えをもって研究した。
新学習指導要領の「指導計画の作成に当たって」に、「主体的・対話的で深い学びの実現を図る」とある。また、「知識及び技能は、思考力、判断力、表現力等に示す指導を通して指導する」とある。この考えで授業研究を展開した。情報にかかわる学習について、情報事項・情報構造・情報意図の認識という視点で情報の受容と発信について研究し、研究主題「情報の読解と創造」を深め整理し具体的、発展的に研究を進めた。
研究実践に当たっては、話すこと・聞くこと、書くこと、読むことの学習過程を重視して、主体的・対話的で深い学びの実現を図る国語科学習を追究した。
(3)研究内容
以下、実践を基に、研究の成果と課題の要点を整理したい。
- 新指導要領の指導事項は学習過程に沿って提示されているので、その過程に沿って、指導事項を洗い出し、評価基準も決めること。
- 情報にかかわる指導事項についてその内容を整理すること。
- 情報を伝達する時は、情報意図、情報の概要、情報事実とその説明という構成が分かりやすいこと。
- 情報を正確に受容し、正確に発信するという学習は、情報の意図、情報の構造、情報事項、情報の表現の仕方に留意して学習計画を立てること。
- 情報の構造は、情報事項相互の関係(話題と説明、総括と個、具体と抽象、原因と結果、根拠と意見など)に注意しながら学習すること。
- 文章構成を作らせたり、読み取りマップを作ったりして構成的思考力を伸ばすこと。
- 見える化し考えを形成し易くする。考えたことは何らかの形で表現し、マイ黒板機能などを使いタブレットに示しグループや全体で伝え合うこと。
- さらに考えを深めるには、思考と思考の絡み合いができるように、課題解決の方法に沿うようにすること。
- 自分の授業をS-T表に書き表すなどして授業分析を行い、実践を振り返り考察すること。
【その他】
第12回国語教室は、令和2年2月8日港区立御田小学校において開催され、会員のみならず、多数のご参加をいただき活発に意見交換できた。ここに本年の研究が集約されている。国語教育科学研究会のHPをご覧ください。