公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

東京都奉仕・ボランティア 教育研究会

研究テーマ

研究期間:平成31年4月1日 から 令和2年3月31日まで

研究結果の概要

東京都奉仕・ボランティア教育研究会は、東京都の学校設定教科・科目である「奉仕」の指導者養成のため、平成21年10月に「東京都奉仕研究会」として設立し、平成23年度には東京都教育委員会の研究推進団体となった。平成27年度に「東京都奉仕・ボランティア教育研究会」と名称変更し、学校教育におけるボランティア体験学習の内容・方法について実践研究を進めてきた。
本研究会は、毎年度8回の月例会を開き研究を進める一方で、平成24年度以降、「認定NPO法人さわやか青少年センター」とともに「スクールボランティアサミット」を毎年、企画・開催してきた。現在は「スクールボランティアサミット」開催を活動の軸に据えて、東京都を中心に全国の学校教育における優れたボランティア体験学習の実践例を収集・分析し、広く紹介している。
また、令和元年度は、10回の月例会(第10回は感染拡大防止のため中止)と「スクールボランティアサミット」に加え、別途、参加対象を広げた「拡大研修会」を開催し、活動の拡充を図った。これは、新学習指導要領がねらいとするものと、ボランティア体験学習がもたらすものが軸を一にすると捉えており、今こそ、積極的に研究会活動を行うことが効果的な好機であると考えるからである。本研究会は、地域や社会を舞台にボランティア体験学習を展開することにより、生徒の主体的・対話的で深い「探究」活動を推進できると考えている。「探究」活動が人間力(自助の力と共助の力)を育み、「生きる力」を伸長していくのである。
このことについて、令和元年度の「スクールボランティアサミット2019」では、ボランティア活動を行っている高校生たちがパネルディスカッションで、活動を進める中でより積極的になり、高校生らしい発想で活動を展開し、考えが深まったり、新たな目標ができたりしていると報告していた。
本研究会は、今後、新学習指導要領の全面実施が進んでいく中で、生徒がより主体的に自らの人生を切り拓いていけるよう、効果的なボランティア体験学習の事例収集、研究、紹介といった活動に不断に取り組んでいく。

【その他】

令和2年度の「スクールボランティアサミット」については、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から開催は難しいと考えている。そこで、今年度新たに実施した「拡大研修会」の開催を模索していく。

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