公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

府中第九中学校

研究テーマ

研究期間:平成31年4月1日 から 令和3年3月31日まで

研究結果の概要

1. 研究主題設定の理由

既存の知識や経験だけでは解決困難な問題に直面しています。求められる資質、能力とは何か、それは多様な価値観を受け入れ、他者を理解し互いに尊重し合うこと、そしてその中で自分の夢や理想を追求して生きていこうとする力だと考えます。人格形成の基盤である道徳性を高めることで、自己の生き方を追求し、自己実現を図ることができます。自己実現には知的能力要素の他に社会的・対人関係能力要素、そしてそれらを発揮するための自己制御的要素が必要ですこれら人間力を高めることが重要であると考えました。

2. 仮説

(1)道徳科の特質を生かした指導の充実
(2)環境整備
(3)学校・保護者・地域が一体となり進める道徳教育の充実

3. 研究の内容
  1. 組織で取り組む「特別の教科 道徳」の指導実践、
  2. 道徳科と教育活動のカリキュラムマネジメント
  3. 教育活動と道徳科を関連付け可視化し、生徒の学びを後押しする道徳教育
  4. 保護者、地域への啓発活動
4. 具体的取組
  1. 年3回の道徳研究授業を研修計画、ローテーション道徳で成果と課題を共有シートに書き入れ、指導力向上、「思考ツールの活用」、デジタル思考ツールを使った研究授業
  2. 起案文書に道徳との関わりを記す取り組み、職員室の学年黒板に別葉を掲示、重点目標に関わる道徳科のユニット単元学習
  3. 運動会や合唱コンクール、校外学習や地域清掃などの写真を貼りました。そしてそれぞれの活動の目的や道徳教育との関わりについての説明を写真の隣に添えて掲示、道徳スローガン、生徒の学びを後押しするオンラインの活用
  4. 学年だよりで定期的に道徳科の授業の様子を発信、保護者アンケートの結果や分析
5. 成果と課題

・「自分とは違う考えを知ったとき」、「自分のことを振り返るとき」
・「話を聞いたりすること」「話し合うこと」「友達の考えを聞くこと」
△多面的、多角的に深く考える授業の工夫をした結果、「教材の主人公の気持ちや行動に対して共感し、自分事として考えをもったりすることがあるか」78.9%から84.4%に上がりました。「道徳の学習で大切な考え方がわかったり、自分の課題や目標が見つかったか」については71.4%から73.6%に上がりましたが、全アンケート項目の中では依然低い数値
◎「自分がよりよく生きるためにはどんな心構えが必要かわかるようになってきたか。」については★82%から86.7%という高い上昇率

その他特記事項

平成31年度・令和2年度 東京都道徳教育モデル校

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