教育研究グループ支援(研究成果報告)
大田区立道塚小学校研究部
研究テーマ
- 地域素材を生かした理科・社会科・総合の校内カリキュラムマネジメント研究
研究期間:令和2年4月1日 から 令和3年3月30日まで
研究結果の概要
Ⅰ. 研究結果について
〇地域の社会科・理科・総合的な学習の時間と関連できる工場にフィールドワーク的研究を実施し、地図とワークシートにまとめ研究冊子にまとめた。(研究紀要参照)
〇3年生から6年生までの関連できる工場について、取材し単元を開発し、研究授業を実施した。また、授業後には単元の改善案を作成し年間のカリキュラムを改善した。以下は、本研究で追加した単元一覧である。
学年 | 単元名 | 成果 |
---|---|---|
3年 |
「私達の町の特色」(社会) (日新精機社の製品について調べ紹介する活動から、工場検定問題を作成しさらに広げた) |
児童が日常的に活用している自転車の反射板の制作技術について大変感心しものづくりへの興味を高めた。 |
4年 |
「探せ段ボールの秘密」(総合) (昭栄紙器社から、段ボールの廃材をもらい児童がそれを使ってものづくりを実施した |
児童が段ボールの強さなどに興味をもち机や椅子やベッドをつくり充実感を高めた。 |
5年 |
「地域で働く技ありの人々の思い発信」(総合) (地域の12社の町工場をグループで取材しそれをカレンダーに表現し発信した) |
児童が町工場の技に初めて触れその威力に感心すると共にPR活動に熱心に取り組めた。 |
6年 |
「地域の会社と考える未来の商品開発」 (城南村田社の素材を活用し、できる商品をグループで考えコンペ大会を模擬体験した) |
児童が自らの考えがよければ製品化してもらえるというゴールの設定に意欲的であった。 |
〇理科のカリキュラムマネジメントについては、「ものづくりを楽しむ資質能力」を育てることに中心に据え理科発展型にした。そのために、総合的な時間の学習から、理科発展のための時間を追加させた。理科発展の内容には理科が身近な生活と繋がっていることを実感させた。
3年 | 「音の不思議」(理科)音が出るおもちゃづくりを追加し、さらに糸電話について調べる。 | 体育館を活用し糸電話の「糸」の素材を他の素材と変化させた。 |
---|---|---|
4年 | 「モーターで変わる私達の暮らし」では、モーターを活用して扇風機や掃除機のモーターについて興味をもち調べた。 | ものを分解してしらべてみることに興味をもち家庭学習に発展するなど探求的な学習につながった。 |
5年 | 「電磁石を利用した魚釣りゲーム大会」を発展的に楽しみクラスレクリエーションとした。 | 発展的な魚釣りができ、児童会のお祭り行事にまで生かせた。 |
6年 | 「メツシュを利用して明るさ人感温度センサーを作ろう」では、プログラミング学習を | 一人一人にセンサーを与えて活動させたかった。今後の課題である |
その他特記事項
令和3年10月15日(金)には、本研究の内容を大田区教育委員会教育研究推進校として発表します。大田区の特色である「ものづくり」を核としてカリキュラム開発した実践です。