公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

東京都立永福学園

研究テーマ

研究期間:令和3年4月1日開始から令和4年3月31日まで

研究結果の概要

障害児・者の美術活動の在り方研究会は、優れた美術的才能のある、または美術活動に強い興味・関心のある都立特別支援学校等の生徒及び卒業生を集め、美術活動に没頭できるワークショップ「自由な美術活動空間」を提供している。

参加者の美術的センスを何の制約なく発揮できるように、多種多様な画材を準備し、それを全て見える形で並べ、自由に手に取ってふんだんに使えるようにしている。画材の種類や量も、本助成金を活用して昨年度よりもさらに拡大した。

令和3年度は、新型コロナウイルスの感染状況を踏まえながら、日程や開催方法の変更を行いながら、2回の集合型ワークショップの開催(令和4年1月8日(土):参加者15人及び3月12日(土):参加者11人)と、自宅等での美術活動機会が行えるよう、2月11日(金・祝)に画材の提供を行った。

2回の集合型ワークショップは、1回当たりの参加者の上限を15人とし、5時間の開催時間内であれば、自由に来場し、作品を創作して帰ることができる形式にしている。また、自宅等での美術活動機会の提供は、当初、集合型で行う予定であった回を、感染者数が多い時期であったことから変更したものである。画材の提供を受けた参加者には、美術活動の様子を画像や映像で提供してもらって、活動の状況を把握した(参加者7人)。

今年度も、新型コロナウイルスの影響は大きかったと言える。そもそも、15人と人数制限をしなくて済むのであれば、50人規模のワークショップを開催し、ダイナミックな展開にしたいところである。さらに、感染者数の状況により、申込者の辞退なども相次いでしまった。その中でも、単に開催を中止せず、自宅等での美術活動機会を提供に変更できたのは、幸いであった。

参加者には、令和元年度からのリピーターも多いが、活動に参加すれば、お互いに刺激を受け合い、使った経験のない画材や色を使いだし、作風が変わっていくという様子が見られている。また、今回は、口コミなどで新規の参加者が増え、このような自由な空間はないと喜びの感想を聞かせてくれた。

これらのワークショップでの活動を基に、令和4年3月12日(土)にシンポジウムを開催した。障害のある人たちの美術活動を社会につなげていくことの重要性に関して、シンポジストから、それぞれの専門的見地や実践に基づく示唆を、多く得ることができた。

その他特記事項

本研究会の研究は、都教育委員会の「令和3年度 文化プログラム・学校連携事業」指定を受けて実施した。

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