月島第二幼稚園では、平成12年度より地元の『勝鬨橋』の清掃活動『クリーンデー』を地域の方々の協力をいただきながら継続的に行っており、今年で13年目になります。毎年、6月、10月、2月に年長組が清掃活動に取り組んでいます。

勝鬨橋は月島と築地を結ぶ橋で地域のシンボルです。この勝鬨橋をきれいにすることを通して地域の方とのふれあいが深まってきています。

クリーンデー当日は年長児が軍手とビニール袋を用意し、年中・年少児の見送りを受けて勝鬨橋に向かいます。子供たちは、橋の端に落ちている紙屑や空き缶などを見付けては「あったよ。」「今日はゴミが少ないね。」などと言いながら一生懸命に拾っています。すれ違う町の方から「ご苦労様。」「ありがとうね。」と声を掛けられ、子供たちの意欲も高まります。ご参加いただいた地域の方々は、子供たちとともに笑顔でゴミ拾いをしてくださっています。また、隅田川に架かる勝鬨橋は、歩道でも自転車の通りが多いので、保護者は「後ろから自転車が来ますよ。」などと声をかけ、子供たちへ安全面のサポートをしています。

年長児が園に帰ってくると、年中・年少児が「お帰りなさい。」と出迎えてくれます。「きれいになった？」という年中児の問いかけに、年長児は得意げにビニール袋の中のゴミを見せています。このようにして、“毎年年長組になると勝鬨橋の掃除をする”ことが誇りとなって受け継がれてきています。

この活動を通して、子供たちは、町をきれいにする心地よさを感じたり、地域に役に立っている有用感をもったりしています。地域の大人と一緒に活動する中で、自分の町を愛する心の素地を養っています。地域を「心のふるさと」とし、親しみや愛着の気持ちを育むことができる『クリーンデー』を今後も続けていきます。