公益社団法人 東京都教職員互助会

文字サイズ変更
トップページ > お知らせ > 第15回ふれあい感謝状21 贈呈式のご報告 > 東京都立永福学園 活動報告

お知らせ

ふれあい感謝状21受賞者 活動報告

第15回ふれあい感謝状21

東京都立永福学園 カフェ・ホスピタリティー・チャレンジド プロジェクトチーム

今から思えば、都立永福学園が開校した平成19年頃、「いつか都庁に、障害者が運営するカフェを出したい。」という、株式会社日本珈琲販売共同機構(以下、「日珈販」という。)社長が永福学園初代校長に言った一言から、本プロジェクトは始まったのかもしれない。
本プロジェクトチームは、永福学園がレストランやカフェ等での接客技術を生徒に指導するため、日珈販のスタッフを市民講師として招き、協働する過程で生まれた。当初の活動は、障害のある人たちが美味しいコーヒーを淹れ、味わい、生活を豊かにしていけるように、「コーヒー講座」を放課後や土日に開催するというものであった。

ところが近年になり、永福学園のカフェで実習する生徒の姿を見た企業関係者から、「社内にカフェを立ち上げたい。」という相談が寄せられたことから、各企業のカフェ立ち上げを支援するという活動が、本プロジェクトに加わった。
実際には、各企業からの相談に対し、本プロジェクトチームが、事業計画立案への助言、働く障害者や支援者を対象としたカフェサービスに関する技術指導などを行っている。技術指導については、放課後や土日に永福学園のカフェを練習場所とし、日珈販のスタッフが中心となって実施している。すでに、5社9か所で企業内カフェが立ち上がっており、現在、新たに4社の支援を行っているところである。

今回、このような栄えある賞をいただけたのも、本プロジェクトを活用してくれた各企業の挑戦的な取組と、企業内カフェで働く障害のある人たちの努力のおかげである。実際、私たちが本プロジェクトで励みとしているのは、企業内カフェで働く障害のある人たちの「お客様に美味しいと言ってもらえて嬉しい。」という言葉である。今回の受賞と働く喜びを感じている人たちを支えに、今後、さらなる活動の充実に努めていく。

このページのトップへ