公益社団法人 東京都教職員互助会

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お知らせ

ふれあい感謝状21受賞者 活動報告

第14回ふれあい感謝状21

港区立にじのはし幼稚園長 酒井 正美

港区立にじのはし幼稚園は、お台場の海とレインボーブリッジの景色が目の前に広がる場所にあります。同じ敷地内には、港区立小中一貫教育校お台場学園港陽小学校・中学校があり、近隣の保育園とともに、交流や連携、接続が図られています。
園児の住宅は集合住宅のみで、祖父母と同居している家庭は皆無であり、日常生活では高齢者と触れ合う機会がほとんどないという地域です。
このような中、年間を通じて高齢者と関わる機会をもつことは、子供たちにとって大変貴重な経験となっています。施設の訪問では、幼稚園で歌っている歌を聴いていただいたり、楽しんでいるダンスを観ていただいたりしています。

しかし、何と言っても、施設に通われている方々と幼児が楽しんでいるのは、手を取り合っての手遊びや握手での触れ合いです。「いい子だね。」「がんばっているね。」と声を掛けていただくと、「ありがとう。」「また来るね。」と子供たちも言葉を返しています。
触れ合う方々の温かな手の温もりや愛情溢れる言葉掛けに、子供たちの心は温められます。
すると、子供たちから柔らかな表情や言葉がでてきます。

訪問をきっかけに、施設に季節の装飾を飾ってもらったり、高齢者から就学前の幼児に手縫いの雑巾をプレゼントしていただいたりする等、交流が広がっています。
幼児にとっては、様々な年齢、立場、状況の方々と関わり、喜んでもらえるうれしさを味わう等、人と関わる力を育てる上で重要な体験の機会となっています。
また、幼児へのプレゼントの準備等は、高齢者の生活の潤いに寄与することにもつながっています。

さらに、幼児と高齢者との触れ合いを通して、保護者が関心や関わりをもつことにつながり、地域全体の活性の一端にもなっています。
形だけではなく、互いの心が通い触れ合う関わりを次の学年に引き継ぎながら、子供たちと高齢者の方々との交流を積み重ねていきたいと思います。

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