公益社団法人 東京都教職員互助会

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お知らせ

ふれあい感謝状21受賞者 活動報告

第14回ふれあい感謝状21

東京都立五日市高等学校 定時制 綿田 千花

東京都立五日市高等学校 定時制 活動報告本校定時制課程の和太鼓部は、創部以来27年の歴史を持ち、毎年開催されている定時制・通信制の芸術祭や、和太鼓の中央大会などで数々の賞を受賞してきた実績を有している。もともと、都立五日市高校の地元である五日市という土地は、戦国時代末期以来の歴史を持ち、五日市憲法を生んだ古色ゆたかな地域である。地元出身の生徒たちはみな、幼いころから地域の祭礼に親しみながら育っており、中学までの間に伝統芸能の経験を積んでいる子も少なくない。

東京都立五日市高等学校 定時制 活動報告こうした地において、五日市高校定時制の和太鼓部は、伝統的な祭礼や催事の際に欠かせない存在となっている。たとえば、六月末には都内有数の歴史を持つ阿伎留神社の祭礼・水無月祓での公演、八月末に行われる地域行事ヨルイチでは、開会を知らせる一番太鼓を担当し、地域の太鼓サークルとも連携して祭りを盛り上げている。これらの活動により、「五日市高校定時制に和太鼓部あり」と言われるようになったのである。
定時制課程ということもあり、部員数も練習時間も限られているなかで、こうした活動を長く継続できているのは、なぜだろうか。

東京都立五日市高等学校 定時制 活動報告理由のひとつとして、和太鼓が持つ身体的コミュニケーションの要素があげられる。「叩いて音を出す」という分かりやすい演奏法なので、初心者でも「楽しい」「面白い」といった成功体験を生みやすく、成果が分かりやすい。また、演奏を通して地域と交流し、感謝・賞賛を受けることで、生徒自身に自信とやる気が生まれ、さらなる内面の成長を促せることも、教育的に重要な成果である。和太鼓部の活動は、地域交流や文化祭などイベントを活性化するだけではなく、生徒自身の成長を促すなど、五日市高校のアイデンティティとして定着しているのである。

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