身体、知的ともに重い障害をもつ肢体不自由特別視支援学校の児童・生徒が体験できる障害スポーツを体験する場が数少ない中、小平ユニバーサルスポーツカレッジ（本カレッジ）は東京都立小平ユニバーサルスポーツカレッジ（本校）PTAと一般社団法人こみゅスポ研究所（代表理事及び本アドバイザー塩田琴美氏）の協力により、重い児童・生徒や卒業生を対象とした課外スポーツ活動を実施しました。本カレッジは参加する児童・生徒の障害特性を理解しながら、斬新的なスポーツ用具やルールを開発して、楽しいスポーツを展開してきました。

障害特性に応じて参加者一人一人の能力を十分に発揮し、本人および家族も含めた参加者が集団の中でスポーツの楽しむ体験を通して、参加者全員から「楽しかった。」、「また次回も参加したい。」と言ってもらえる持続可能な事業となりました。現在は、小平のみならず近隣の特別支援学校や特別支援級等、学校間を超えて障害のある多くの児童・生徒や卒業生が参加する継続性のある地域コミュニティーに発展してきました。スタッフは一般社団法人こみゅスポ研究所のメンバーに加えて、本校PTAと理学療法士、作業療法士等の職員、地域の教育や福祉系大学生が参加しています。

また、このスポーツ活動を通して、特別支援学校の教師や障害児保育園の保育士、病院等のリハビリテーションの理学療法士、作業療法士を目指すなど、障害（児）者の教育や医療・福祉に関する人材育成に寄与しています。

今回、このような栄えある賞をいただけたのも、本カレッジを3年の間、継続して支援してくださった一般社団法人こみゅスポ研究所と本校PTA、ボランティアを派遣してくだった各大学、企業の皆様の支援に感謝を申し上げるとともに、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催の時、本カッレジが、重い障害の児童・生徒や卒業生でも主体的に楽しめる障害者スポーツ活動の推進の一助となることを願っています。