公益社団法人 東京都教職員互助会

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お知らせ

ふれあい感謝状21受賞者 活動報告

第14回ふれあい感謝状21

杉並区立済美養護学校 副校長 坪池 学

本校は、特別支援学校として地域・保護者の認知度は高かったものの、地域住民の世代交代・核家族化の加速などの影響で、学校と地域、地域住民間のつながりが年々細くなる傾向がありました。重ねて新型コロナウイルス感染症拡大防止策の徹底により、直接の交流は3年間途絶えていました。

そこで、本校では、地域との連携・協働の継続、本校の教育活動の理解、地域住民とのつながりの強化を通して、新しい生活様式におけるインクルーシブな社会の構築を目指す方策を検討しました。
間接的な交流でも学校・保護者・地域の三者が良好な関係性を保てること、負担感なく少なく参加できること、様々な変化にしなやかに対応し、三者が気軽に協働でき持続可能な取り組みであることを大切なコンセプトとして、以下「ふれあいアートギャラリーat善福寺川」を始めました。

これは、「済美」の地にある学校・関係施設・地域住民が負担感なく気軽に交流や協働ができるよう、図画工作・美術などの学習や余暇の時間に制作した作品を展示するギャラリーを設置し、芸術作品の鑑賞を通して、学校・保護者・地域の交流を深めることを目的としたイベントです。

具体的には、本校の東側フェンスと、その脇に流れる善福寺川の欄干部分の約30mを屋外ギャラリーとし、本校の児童・生徒の作品、近隣の学校、関係施設、地域住民の作品を合わせ、総数約350点を展示しました。作品は全て画像化して印刷し、耐水ラミネート加工をし、全てに番号を振り作品の感想が作成者に届くなどを工夫を凝らしました。

ギャラリーである遊歩道は、近隣学生の通学路や区民のランニングコース、リハビリ施設の散歩道、子ども園・保育園の散歩ルートなど、様々な人が行きかう場所であり、多くの人の目に留まりました。
「○○番の作品が好きです。」「子供の作品が掲示されているのが嬉しいです。」「リハビリにちょうどよい目線で展示されていました。」「散歩が楽しくなりました。」など、寄せられた意見からは、学校・保護者・地域のつながりが再び太くなり始めたことが伺えます。次年度以降も続けてまいります。

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