公益社団法人 東京都教職員互助会

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外部人材活用事例の紹介

特色ある教育活動の支援

清瀬市立第四小学校
校長 長倉 照夫
学校規模:11学級
児童数:280名

自然環境の豊かさ、抜群の学校

自然環境の豊かさ、抜群の学校学校の裏に蛍の生息している小川が流れている。近くに雑木林もあり、野草(カタクリ等)の保護区。自然保護関係の「清瀬の自然を守る会」等の地域の人との連携が密で、外部の人材を受け入れやすい学校となっている。

一方、学力面では、いわゆるできる子と勉強に意欲を示さない子と二極分化の傾向にあった。しかし、退職教職員ボランティア(人材バンク)の活用等によるきめ細かい指導を積み重ねた結果、学校は落ち着き、開校後初めての研究発表をしたりして、地域から信頼されるようになっている。

特色ある教育活動
特別支援教室(カタクリ教室)螢の飼育と螢祭り参加 サタデースクール・パソコンの指導 気がかりな子の見立てや相談
職教職員ボランティア活用事業試行実施校

この学校には、特別に支援を必要とする児童が多く、手をかけ目をかけないと学級が荒れてしまう。そのようなことから、3年前東京都退職教職員ボランティア活用事業の発足と同時に率先して受け入れ、試行実施校の第1号となった。そのような関係で、ボランティアが5人も配置される恩恵を受け、特別支援教育等特色ある教育の推進に一役買っており、感謝されている。

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ホタル飼育委員会のボランティア

ボランティア 鈴木信行

「蛍を守る会」の大槻さんの指導を受け、学校のプレハブ小屋の中に螢飼育装置を作った。螢飼育委員会が餌をやったりしてホタルの幼虫を飼育している。

★今年は、多数羽化した。清瀬市螢祭りで裏の小川に放ち、螢鑑賞に訪れた市民の皆さんに大変喜ばれている。

自然環境の豊かさ、抜群の学校ホタル飼育委員会では、毎年ホタルの幼虫を飼育し、記録をつけている。右の表は、記録の一部ということである。

螢飼育委員会顧問や飼育ボランティアの見えない苦労

ホタルは清流を好む。飼育している水が腐ったりしては、たちまち幼虫が死んでしまう。そこで、夏休みや冬休みで子どもたちが世話のできないときは、担当の先生やボランティアは、夜でも自転車をとばして、幼虫の成育状況等を観察し、水温や水流の調節や管理等の世話をしている。目に見えない苦労があるということです。

(螢飼育顧問の田中敬二先生、鈴木信行ボランティアのお話)

がくしゅう支援教室「カタクリ教室」のボランティア

ボランティア 菊地 一代 、 山口 初枝

正規の工藤先生とともに、主にボランティア2名が「カタクリ教室」で、国語と算数の個別学習のサポートをしている。

2年生以上の学級で、担任が、「個別に学習する必要がある子」のうち、保護者からの希望がある児童を取り出して指導を行うのが「カタクリルーム」。現在、2年から6年まで、17名が参加している。月曜日から金曜日まで毎時間児童2~3名が指導を受けている。それぞれ問題を抱えている児童であることから、教師の指示通りにはなかなか動いてはくれない。どうしても個別の指導で対応する必要があることから、2人のボランティアを加えて、主に3人で学習支援をしている。

特別支援を要する児童の指導の創意工夫

集中力がなく、すぐ投げ出してしまう子、対人関係がうまく築けない、居場所が作れない、家庭環境に恵まれず意欲がない等難しい子が多い。そこで、開設以来からいる経験豊かな専門家チームの定期的なアドバイスも受けながら指導している。例えばこのような子は、聴覚よりも視覚に訴えての指導の方がよく分かる。そこで、カタクリ教室では特に視覚に訴えた環境を整えたりして指導しているということです。

家庭や地域の評判

「サタデースクール」のパソコン教室指導

ボランティア 小畑 敦男

今年も子ども達の休日の居場所づくりを主とした目的で、毎月第二土曜日に「サタデースクール」を実施している。教室では、年間計画に基づき、「お絵かき」、「暑中見舞状づくり」等、テーマを持って活動し、終了後は作品を持ち帰ることができるようにしている。パソコンの操作技能は、学年が1年から6年までと巾がひろいこともあって、一斉指導では困難な場面が多い。操作が分からない児童は手を挙げて指導員を呼び、指導を受けることになる。人数が多いため待たせてしまう場面が多く、毎回予定時間を越えてしまう。 ここで、ボランティアが加わることにより、活動にも余裕が生まれ、児童の求めにも対応が容易になり、助かっている。

人材バンクに関する活動と特別支援教育に関わる援助

ボランティア 小畑 敦男

本校にはボランティアが5人配置されている。そこで、ボランティアの活動状況について、ボランティアや校長先生等と話し合ったりして、この事業の円滑な推進を図っている。 ときどき、特別支援教育に関わる援助もしている。

学校の印象

子どもを伸ばすために、先生方が一致して実践している学校です。私は、4年前からこの学校に関係している。当時は教室を飛び出す子がいたりして、先生方は苦労した。そこで、外部の人材も活用し一致して指導することが何より大事と取り組んだ。その気風が受けつがれ、ボランティアを5人も受け入れ、ボランティアモデル校となっている。

今年転入した校長先生も、「本校はボランティアを今年も派遣してもらい、助かっている。どの学校でも人材バンクを活用するとよい。困り感のある大きな子も特別支援教育コーディネーター(都立支援学校)の適切な援助によりどの子も伸びていける明るいいい学校です。」と、胸を張っていました。

また、非常勤の期間の終えるある先生が「来年は人材バンクに登録する」といってくれています。理解のある学校で、ボランティアは、皆満足しています。

人材バンクアドバイザー(清瀬地区担当) 阿久津州美男

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