外部人材活用事例の紹介-ボランティアの実践報告-
図書館整備を核として
立川市立立川第六中学校
ボランティア 小松 千代夫
本校の教育目標は 『生きる力を身につけ、未来を切り開く生徒の育成を目指す』をうけて、本年度の重点は『自ら進んで、学ぶ人』が設定された。
これに向かって。今年度の教育方針『基礎・基本の定着』『学ぶ意欲・関心の向上』『小中連携での効果的な教育活動』の展開をかかげている。
1.学校の概要
学校名 | 立川市立立川第六中学校 |
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校 長 | 関口 直則先生 |
学級数 | 11学級(相談学級2学級を含む) |
生徒数 | 330名 |
教職員は校長以下22名。他に事務関係、給食配膳員、スクールカウンセラー等が配置されている
2.ボランティア活用事業申請の理由
本校は図書室整備が遅れ、円滑に生徒の調べ物学習などに取り組めない実情があって、22年度ボランティア活用利用により、かなり図書室整備が進み、利用しやすい状態に復帰しつつある。
今年度はさらに多くの生徒が利用することが予想される。司書資格を有するボランティアに図書室整備及びPTA有志による図書ボランティア活動への対応も任せ、図書室をより有効活用したい。また、学習に遅れのある生徒に基礎・基本を指導する補助要員としての活動も期待するという申請理由の元にボランティアが1名配置された。
3.活動内容
中学校図書室向けの新規図書購入の手順、諸準備、現物確認の方法、納入方法等への留意点助言から図書室書架への配列助言。担当の先生方のこれらの職務遂行上での作業時間の不足を支援するボランティア活動。
ボランティアから
この補助活動を通して図書館分類法を知らない教員が多いことに気づかされた。大学教育教員免許を取得する学生には大学の長期休業期間中にでも3~4回の図書館教育講習の受講を考慮できたらどうかなどと考えてみた。
図書室の蔵書を活用しての読書指導、利用指導の支援。そのための生徒図書委員会への助言、支援のボランティア活動。
ボランティアから
昼休み時間の図書委員会活動(図書の貸出・ 返却サービス)で生徒に接しているとどの生徒も他人のために役立ちたい気持ちや、役立ってうれしいという感想を聞くことが出来た。
学校からの呼びかけで希望したPTA有志の方々が図書室の清掃や図書室書の整理、整とん。
なかなかできなかった蔵書数の確認、点検作業にもすすんで協力していただき、心より感謝している。
ボランティアから
保護者の皆さんからは、ボランティア活動で来校することで学校の様子や生徒たちの生活ぶりが観察できて、親としては役立っているという感想も耳にした。
新規購入図書の受入れ作業(蔵書印、貸出カード作成など)ボランティア活動などで、図書担当教諭への支援ができた。
ボランティアから
図書購入作業しながら保護者から子育て相談への助言を求められることがたびたびあった。
現職時代の体験、教育カウンセラーの経験をふまえて、保護者への温かい支援ができたようで、感謝のことばをいただくことができた。
私はこのボランティア活動に参加することで、社会奉仕ができたと感じている。
校内に何人かの教育支援員が配置されている。主婦や学生が指導補助や支援に関わっているが、希望する生徒が多いときは手不足になり、補助要員が必要になる。必要に応じて学習支援補助のボランティア活動に参加。
ボランティアから
学習(補習)が終わって帰る時の生徒の感想で、「授業の時は学習内容がよく理解できなかったけど、今日、補習に出席して、だんだん分かってきた」という生徒の笑顔を見るとき、こちらもうれしくなり、生徒のために役立ったなと実感します。