公益社団法人 東京都教職員互助会

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教育研究グループ支援(研究成果報告)

清二研究会

研究テーマ

研究期間:平成25年4月1日 から 平成26年3月31日まで

研究結果の概要

本校は平成19年度より特別支援学級を併設している。
今年度も、「児童の交流」を中心に、「指導者間の交流」も並行して行うことで、児童理解を深めると共に、その児童に合った支援の方法を考えることで指導法の向上を図った。

研究の成果
・対人コミュニケーションスキルの学習ができた。

特別支援学級の児童にとって、通常の学級の児童との交流を重ねることで、相手に合わせるという意識が生まれ、固定的・特殊化されたコミュニケーションの型から新しいコミュニケーションの形を学習することができる。また、通常の学級の児童が同じ場と時間を共有することでmコミュニケーションのモデルを見てそれを模倣したり、(モデリング)特別支援学級内でトレーニングした対人コミュニケーションスキルの実践をしたりすることができる。通常の学級の児童にとっては、同学年の児童が相手だと、自分の気持ちを押し通してしまう児童も、特別支援学級の児童に対しては、自分の立場よりも相手の考えや気持ちを想像して行動したり、かかわったりすることができた。発達障害のある児童への共感的理解が深まった。

・児童の発達にあった学習の保障ができた。

特別支援学級の児童の中でも、教科を限定すれば通常の学級の児童と同じか、それ以上に力を発揮することができる児童がいる。そのような児童にとっては、通常の学級の授業に参加することで、個人の持っている能力を最大限に伸ばすことができた。

・指導法が共有できた。

発達障害があったり、学習が苦手だったりする児童への指導法を学ぶことができた。通常の学級の指導を通して、「支援の少ない」指導について考えることができた。

・児童理解が深まった。

特別支援学級の教師は通常級の児童を見ることで、特別支援学級の児童の課題を改めて認識し、さらに通常の学級の児童の抱えている課題を抽出することができた。
通常の学級の教師が特別支援学級の教師の指導を見ることで、通常の学級の児童の実態や発達に合った指導法を学ぶことができた。

その他

本研究は、来年度も継続していく予定である。

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